ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

水仙月

厳しい冬を乗り越え、春が近づいていることを表した、宮沢賢治の創作した架空の月の名前  「水仙月」

今年の会津は雪も少なく、とても厳しい冬とは言えませんでしたが、もはや水仙月がやってきたようです。

あいかわらず世間では、目を背け耳を塞ぎたくなるようなあれやこれや。

身の回りでは、昨年夏から毎月のように、友達や仲間の訃報が飛び込んできます。

胸が重たくザワザワする毎日。それでも季節はめぐり、こんな穏やかな夕暮れ。

40年余におよぶ都会での生活を終え、この景色に戻ってきたのは良いことだったと思えるのが、小さな救いと思えます。

われらの磐梯山もお月さんも、やさしく見守ってくれているのでしょうか。

 

 …そんな考えにとらわれて、必要以上に暗くなるのもいやで、ブログの更新も滞っておりましたが、ぼちぼち堂はいつもの通りです

 常連さんがポツポツ集まって、たわいのない話をしてああー美味しかったと帰っていって、ランチタイムが終ると、うたた寝ができる静けさ…

 それでもたまに、オヤジのつけた古本の値段を値切ることに無常の喜びを見つけたご隠居さんや、シンガポールからいらして、「いんぐりっしゅおんりー」といいつつご飯おかわりの旅人や、そうそう先週は、店に来るなり「地球は丸くないのだ!!」と確信を持って説くおじちゃんやら、、、時々は刺激的なぼちぼち堂です。

 そしてとうとうある日、、、

何年ぶりでしょうか、ぼちぼち堂にTVクルーの群れが!それも10名の大編成!!「

 守秘義務契約?に縛られて、この顛末は3月後半にお知らせの予定でーす。

 

さて今回のお題は、「水仙月」 

もちろん宮沢賢治の絵本あります。絵は赤羽末吉です!!