ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

啓蟄 福寿草が咲きました

突然ご近所のおじさんに呼ばれ「これを見ろ」と指さされたのが、長い冬をくぐり抜けて、真っ先に春を告げる福寿草

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むさ苦しい、古本屋オヤジなんかも呼びつて見せたくなる気持ちもわかります。

キラキラ光る黄色の花が眩しい。

さらに「この花は、陽が当たると開くんだ」と教えられて、今日の朝に早速除きに行くと、その通り

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自然の営みはすごいなぁー

そして加えて、旧暦の新年を寿ぐ花として、「福寿草」というなんともおめでたい名前をつけてこの花を愛でた昔の人も素晴らしい と思うことしきりです。

 

暦の上では啓蟄

裏の川もたっぷりと雪解けの水を得て、ゴンゴン元気よく、春を告げています。

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そして、なんの迷いもためらいも、自粛の掛け声にも関係なく、一番に春を享受しているのが、こいつかもしれません

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このコロナ禍のなかで、自然に暮らすということは、どういうことなんでしょうね

どっぷり春の始まりに浮かれることも出来ず、人間だけがグズグズ悩んでいるようです。

 

さて、そんな悩みを吹っ飛ばすように、自由奔放、波乱万丈の人生で、プカプカ夢を生きた作家のご紹介

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深沢七郎

 「人間滅亡的人生案内」

 「生きているのは暇つぶし」

 「たったそれだけの人生」

と過激な表題が並びますが、なぜかこの作家に心寄せる昭和の文化人の多いことか

これらの本を読めば、何かしらヒントが掴めるのでしょうかね

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没後すぐ(1988年)、追悼の意で話の特集社から限定発売された「深沢七郎ライブ」装丁の絵は黒田征太郎でしょうか。