ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

オヤジの椅子

 このところの花粉症の酷さ、身内の入退院となんか気持ちが落ち着かず。店の整理もままならない日常です。

 それでも、開店時帳場係(予定)のオヤジの座る席をセットしてみました。

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 途端に、秘密調査員が何食わぬ顔で占領。手作りの机もせっかく天板を磨いたのに、爪の跡で次第にガサガサに、、、

 

 整理中の本から、今日も1冊ご紹介

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 「十五少年漂流記」言わずと知れた、ジュール・ベルヌ作、筑摩書房から1950年中学生全集全百冊の中の一冊として発行されました。手元にあるのは1955年発行の5刷。

 小学生の頃夢中で読んで、この体験から家にある子供向けの文学全集を探して、ロビンソン・クルーソー、コンティキ号漂流記、家族ロビンソンといわゆる冒険物を貪るように読み始めたのでしたっけ、そしてこの刷の発行日が自分の生まれた年であること。

 そんな思い出を呼び覚まされたこの本に惹きつけられ、購入したのです。古本にはこんな集め方、楽しみもあっていいもんだと思います。

 ところで、この本の邦題はフランス語の原題 Deux Ans de Vacancesにならって、「二年間の休暇」というのもあります。ぼちぼちしていたら、オヤジの無期限の夏休みも1年近くになります。

 うむーっ、いくらぼちぼちでも、無人島に漂流したわけでもなし、二年目の休暇はちとまずいか、、、と思うこの頃でした。