ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

桜三月散歩道

三月になると、いつも思い出すのは陽水の「桜三月散歩道」

この曲が頭にあったので、川の近くのこの土地に帰ってきたのかなぁ

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十年経ったこの日ですが、正直言って海や原発から遠く離れた会津若松ではさほど身近には感じていません。

ましてやその時、埼玉の新しい仕事場で、よく訓練された某銀行員さんとともに、とりあえず机の下に潜り込んで、夜中に出された乾パンをもそもそしながら、今日は歩いて帰るのかなぁーとぼんやり考えていた、、、ぐらいの経験と記憶しかなく、何か意見を発するような考えもないのですが、様々な体験や問題や感情を今もまさに抱えて生きている方々は、思いをはせる1日ではありました。

 

緑町名物、通称「キャラクターおじさん」(子供達の通学の見守り隊)の新作帽子も、あれから10年バージョンとなり、卒業する中学生から感謝の手紙なぞもらって、ますます張り切っています。

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なぜ綾瀬はるか? は単にファンだから だそうです

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世界の歴史に残るような大災害の日ですが、今日はうららかな普通の一日

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今日もぼちぼち堂オヤジはこんな本を出しています

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戦前/昭和の探偵小説の総解説

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夢(悪夢?)のような作家総出演です。

早春の会津盆地

日差しは暖かいが、まだ空気は冷たくて、ぼやぼやした頭をスキッとさせてくれます。

花粉症でグズグズですが、エイヤッと家を飛び出し、早春の会津盆地

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飯豊山の陰影が素晴らしい

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こちらは猫魔あたり、スキーシーズンもそろそろでしょうか

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何と言っても、会津磐梯山 やはり雪はまだらになっています

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こちらは、近場の背あぶり山 オヤジが遠足やハイキングで遊んだ頃にはなかった風車がくっきり見えます。

 

こうやって四方を全て山に囲まれていると(盆地なので当たり前ですが…)なんか安心を感じます。

 

さて、今日の本のご紹介は、たまたま手元に揃ったアメリカの作家たち

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ジョン・クラカワー、レイモンド・カーヴァージョン・スタインベックレイ・ブラッドベリ、、、そして、何と言ってもこの人 パパヘミングウェイ

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「こころ朗らなれ、誰もみな」

マッチョで、ハードボイルドなイメージのヘミングウエイの、内面に抱えていたナイーヴさが垣間見える、素敵なチョイスの短編集です。

そういえば、うちには珍しい英米文学専攻の男子学生さん、お店ではなぜか渋い日本さ作家の本ばかり手にとっていますが、これは読んだ?

 

一人で山に入り、キャンプをしながら焚き火をして、、、そんなことを夢想しながら読みたい本たちです。

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啓蟄 福寿草が咲きました

突然ご近所のおじさんに呼ばれ「これを見ろ」と指さされたのが、長い冬をくぐり抜けて、真っ先に春を告げる福寿草

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むさ苦しい、古本屋オヤジなんかも呼びつて見せたくなる気持ちもわかります。

キラキラ光る黄色の花が眩しい。

さらに「この花は、陽が当たると開くんだ」と教えられて、今日の朝に早速除きに行くと、その通り

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自然の営みはすごいなぁー

そして加えて、旧暦の新年を寿ぐ花として、「福寿草」というなんともおめでたい名前をつけてこの花を愛でた昔の人も素晴らしい と思うことしきりです。

 

暦の上では啓蟄

裏の川もたっぷりと雪解けの水を得て、ゴンゴン元気よく、春を告げています。

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そして、なんの迷いもためらいも、自粛の掛け声にも関係なく、一番に春を享受しているのが、こいつかもしれません

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このコロナ禍のなかで、自然に暮らすということは、どういうことなんでしょうね

どっぷり春の始まりに浮かれることも出来ず、人間だけがグズグズ悩んでいるようです。

 

さて、そんな悩みを吹っ飛ばすように、自由奔放、波乱万丈の人生で、プカプカ夢を生きた作家のご紹介

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深沢七郎

 「人間滅亡的人生案内」

 「生きているのは暇つぶし」

 「たったそれだけの人生」

と過激な表題が並びますが、なぜかこの作家に心寄せる昭和の文化人の多いことか

これらの本を読めば、何かしらヒントが掴めるのでしょうかね

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没後すぐ(1988年)、追悼の意で話の特集社から限定発売された「深沢七郎ライブ」装丁の絵は黒田征太郎でしょうか。

ちっちゃいひな飾り

暦は3月  明日はおひな祭りですね

ぼちぼち堂にも、ささやかに(ホントにささやかに)お雛様を飾ってみました

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ちょっと調べて見て、今初めて知ったのですが、向かって右の女雛は関東雛、その逆は京都雛の飾り方なんだそうですね。

今話題のジェンダー平等で、どっちでもいいよぉーということでしょうか。

 

このお雛様は明日3月3日限定、ひな祭りということで特別なこと、、、は、残念ながらぼちぼち堂ではありませんが、いつものおまかせ定食と古本でお待ちしております。

 

そうそう、この前お知らせしたハウフの童話集。その決定版と言える本も、在庫の中から掘り出しました

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箱入りの福音館古典童話シリーズ「冷たい心臓」です

 

そのほか、大判の外国童話もいろいろ出しました

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この中では、大人にも子供にも長く読み継がれている、スーザンバーレイの「わすれられないおくりもの」

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この賢いアナグマ爺さんのように終わりの時を感じ、受け入れていけるのだろうか

と、晩年のとば口にいるオヤジも思わずに(願わずに?)いられません。。。

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 長いトンネルの むこうに行くよ さようなら

心弾む春始動

空気はまだ冷たいのですが、「春が来た!!」と歌いたくなるようなお天気

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今週の仕事終わりのオヤジも、ぐずぐずになってそこいらじゅうが落とし穴になっている雪原に出て、久しぶりの夕焼けハンターをしてまいりました。

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いつもながら、ほお〜っと息を飲む美しさ。

(上部中央の光は残念ながら月でも、ましてやUFOでもありません、ただのスマホのハレーションです)

 

磐梯山にも雲がかからず、とってもクリア

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厚い雪の重しややようやく解放され、いよいよ春始動 と言ったところですネ!

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明るい春に向け、ぼちぼち堂の今日の品出しは、こんな癖のある本たちです

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バロウズ丸山健二、古いジャズの本や科学哲学の本 

  心弾む春が来ても、

           薄暗く狭い小道を忘れない、

              そんな古本屋でありたいな^¥^

地震雷火事親父

昼間は良い天気でしたが、オヤジが偵察に行く時刻にはまた雪雲に覆われるので、今日の冒頭はこの写真

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この前の3.11の余震だという地震の後、お客様が作ってプレゼントしてくれた、ナマズの人形です。ちょっとはお守りになるのかしら??

そういえばあの地震で、一人暮らしの男性が、倒れた家財の下敷きになって亡くなっていたというニュースが、今日になって飛び込んできました。

この頃多い火災も含め、「地震雷火事親父」とはよく言ったもんです。まぁ最近のオヤジの権威は地に落ちていますが、そもそもここでいう「オヤジ」は強風のことを言ったという説もあるようですね。

 

ということで、あまりさえない今日の写真

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ここ二、三日の夕暮れは、まだ厳しい冬の様相です

振り向くと(ちょっと遠いですが)磐梯山と月のツーショット

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そういえば、地震雷火事… の雷では、そのエネルギーで反物質が生成され、対消滅が起きているのだ、と最近のTVでやってましたね、

実は基本文化系のオヤジですが、こういう話が大好物

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ということで、ぼちぼち堂には、ヴィジュアルに優れた「ニュートン別冊」のバックナンバーもあります。

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「モンティ・ホール問題」を知った時は、これを引き合いに、後輩に「人間の単純な感覚と事実は違うことがある、なんで事実をちゃんと追求することが大事」などと、したり顔で諭したもんです。

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この「カラビ・ヤウ多様体」 なんぞは皆さんも是非調べて見てください

例えばwikiなんか読んだら、全然ちんぷんかんぷん。1行に1個は分からない言葉が出てきて、それを調べるとまた分からない言葉が、ときりがありません

でもそれが楽しい、オヤジはちょっと変でしょうか。。。

 

 

大雪も終わりですかねー

前回投稿の月の入りに引き続き、きょうは雪山に沈むお天道さん

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いつもの夕焼けハンタースポットが雪で閉ざされているので、家の合間からの写真ですが、どこか幻想的です。

また明日からは寒波到来ということで油断はできないのですが、人智を超えた自然のリズム。ここ二、三日の暖かさ、良い天気を楽しむ気持ちが大事

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そう、その都度つどの天候を受け入れ、楽しむこいつをを見習うべきですね

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(きょうはネコの日、だからといってもいつもと変わりません(=^x^=))

それにしても、この暖かさと夜の雨で急速に雪解けが進みました。もう雪本格的な雪かたしは終わりですかね〜

 

きょうはぼちぼち堂の在庫少ないですが、グリムやアンデルセンと並び称される、ドイツの夭折の天才ヴィルヘルム・ハウフの本の紹介

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1977年に発行された「シュペッサルトの森の宿屋」

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ハウフの千夜一夜風の物語の中から、こんな挿話が集められています

そして、リスベート ツヴェルガーの挿絵も素晴らしい、絵本「鼻のこびと」

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翻訳もドイツ文学者の池内紀さんが行っており、完璧なラインアップですね