ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

強制退去

これでは降ったうちに入らない、今朝のごま塩の記憶

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 陽が昇ると、瞬く間になくなってしまいました。まさかこれが今シーズンのなごり雪なんぞになることは無いと思うのですがネ。

 

 雪が降らない代わりにめまぐるしく変わる天候で、雨も多いのですが、うちの秘密調査員のパトロールは真冬になってもエスカレートの一途。今日も「うちの二階にいましたぁ」と、強制退去を申しつかっておりました。

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※写真はイメージです。。

 

 夜中も付き合わされて、下半分のなんだか唐突な月や、オリオン座を眺めて、眠い目をこすり溜息するオヤジですが、外は冷たくありません。

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さて今日は真面目に、単行本の品出し

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先日のブログで、読書体験同世代の方々と「北杜夫」の話題で盛り上がりましたが、この一冊は異色。多分北杜夫、唯一のSF短編集。

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このころの作家は、なべて「空想科学小説」が好きだったんだなぁーと

1981年 潮出版刊「人工の星」

 

そしてまた好きな作家さんの訃報が飛び込んできました。

勝手に、偏屈おじいちゃんをイメージしていましたが、61歳 坪内祐三

実は、あまり読んでいないのですが、幅広い目線を持った、なぜか惹かれる作家です。現在ぼちぼち堂の棚に刺してある単行本も、結構ぞろぞろありました。

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近日中に在庫をかき集め、特集棚を作ろうと思います。  再び合掌

 

歳の神

昨日成人の日、今年も湯川べりで歳の神のお焚き上げがありました。

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なんども繰り返しますが、なんだか不穏な予感がする今年、1月中旬になっても雪のない、とても穏やかな夕暮れ

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今年もまた設営を手伝わせていただきました。

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不吉なことすべて、歳神様が炎と一緒にお焚き上げしてくれるといいな。

 

さて2ヶ月もたった今日、日本の稀代の絵師がなくなっていたことを知らされました。

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小学生も出入りするぼちぼち堂なので、気軽に棚にさしておくことができませんでしたが、佐伯俊男の画集が一冊だけあります。

あのガロの発行元、青林工藝舎2002年発行「佐伯俊男最初期画集」

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限定3000部の一冊。未発表の秀作なども収められています。

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それにしても、まだ74歳だったと 自分と一回りも違わないのに、いつもおどろに心揺さぶられました。

なくなるには早すぎる、惜しい「絵師」 合掌

ぼちぼち堂には色気がない、、、

お客様の少ない3連休中日

常連のお客様が、苦虫をかみつぶしたような顔で店に入ってくるなり

「ぼちぼち堂には色気がない!」と断じるのであった

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で、食事の後、軽トラで乗り付けるや、有無を言わさずこんな花を置いていかれました

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以前、この花は丈夫で世話が簡単だから、といただいたマリーゴールドを、いとも簡単に枯らしてしまった前科があるので、自信がないのですが。

ほっとけばいいんだ!!とのたまうお客様の言葉にすがり、しばし様子見します。

 

古本屋に色気 とは悩んでしまいますが(もっともそのお客様は、ぼちぼち堂は定食屋のご認識)、古本屋の色気とは、こんな古い本の渋い装丁ではないかとも思います

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オヤジが中坊だった頃シャーロックホームズの次は、この人にもハマりました

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安部公房

その頃前衛の最先端を走っていたと思しき異色の作家

なんだか奇妙でわからない小説なのに、ゾクゾクしながら「第四間氷期」なんぞを、授業中に盗み読みしていた覚えがあります。

昭和40年間刊行のこの本、付録に芥川賞受賞者一覧があります、懐かしい!

f:id:bochibochidou:20200112202501j:plain急死しなければ、ノーベル賞をもらっていただろうという作家、誰か再評価してくれませんかね。

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明日は歳の神

この雪のない暖冬はいつまで続くのか、ちょっと禍々しい予感さえありますが、歳神さんに平穏をお願いしましょう。

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心配な今年の天気

会津は今日も変な天気、晴れたり曇ったり雨降ったり風吹いたり、それでも雪は降らず

ちょっと心配になるような天気が続いています。

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日本中、暖冬で普段の冬とは違った様相。  ビッグブラザーが見ている!?

この後は雨が降って綺麗な虹が出たそうですが、日中のぼちぼち堂はこんな感じ 

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暖かさにつられたか、こんなお客様も様子を見にきてくれました

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いつも朝来るゆうたろうくんとは違い、落ち着いたお利口さんでした。またきてね!

 

さて今までクリスマス特集していた棚に、ぼちぼち堂にある「著者サイン本」を集めてみました。

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ミーハーな気持ちもちょっとありますが、好きな作家さんの自筆署名は、なんだか嬉しいものですね。(中には売りたくない本もありです…)

 

ところでぼちぼち堂に久々のTV取材アリ

アポなしでいらして、放映日もよくわからなかったのですが、昨日流されたようです

珍しく古本屋として紹介されたような、、、

ただしKFBの「ヨジデス」フェースブックでは、ぼちぼち堂の回だけ、告知がスキップされているようなので、お礼に(?)取材者の正体をばらしましたゾ!!  ^皿^

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ディレクターさん、MCさんともにフレンドリーな取材でした。ありがとうございます。

 

こいつは、ずーっと寝ていて、出演なしです。

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寒の入り

昨日はやっと会津らしい冬でしたが、寒の入りの今日は穏やかな一日。

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会津の冬はモノクロームが似合いますが、今日1日で雪はみるみるなくなっちゃいました。

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恐る恐る外のパトロールもこなした、秘密調査員。

今年初めての登場、お客様にツンツンされながらも冬眠のように眠りこけているやつです。あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願い申し上げます。😼

 

春一番の紹介本は、以前にもご紹介ずみ。ぼちぼち堂で一二を争う貴重本、再登場。

こんな冬の夜空にそっくりな、日本の出版の歴史に燦然と輝く、工作舎の逸品

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「全宇宙誌」

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https://www.kousakusha.co.jp/BOOK/cosmo.html

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四十年も前に、こんな本が作られていたことに驚き。

1981年の第4刷、プラカバーも健在です。

穏やかな新年の幕開けです

ぼちぼち堂年末年始のお休みも、あっという間に過ぎ、新年の幕開けです。

今年はちょっと心配になるぐらいの雪のない三が日でした。

皆様の一年が、健やかに穏やかにありますことを祈念するとともに、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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1月4日、今年もぼちぼち堂らしく慎ましく開店いたしました。

 

お正月といっても、こづゆで蕎麦やお餅を食べるぐらいの我が家ですが、今年はお客様から元旦の朝こんなお届け物がありました。

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  ”漆の金杯にお屠蘇”

普段はほとんどお酒を飲まないオヤジですが、これは素晴らしい!お正月のいい気分を味わいました。

お礼に、令和二年の口開けは普段のお任せ定食+ローストビーフを大盤振る舞い
(定員オーバーでお断りしたお客様、すいませんでした🙇‍♂️)

 

さて、今日は昨年ぼちぼち堂を旅立った本の作家たちの振り返り

 

ジャジャーン 昨年のベストテン

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まぁー、オヤジ好みの本に偏った在庫ということもあるのですが、好きな作家さんばかりで嬉しい。

一昨年人気があったのは、上橋菜穂子西原理恵子なかがわりえこ松谷みよ子など女流作家陣だったのですが、2019年はすこし渋めになったかな?

そういえばなぜか、「星の王子様」が再発見された?一年でした。

堂々の1位は、「ぼちぼち堂にあるホーガン全部くれーっ」のお客様のおかげです。

 

その他の作家さんはこんな感じ

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厳しくない冬なのに、冬眠モードの秘密調査員登場しませんが、

「ごほんとごはんのぼちぼち堂」今年もよろしくお願いいたします。

令和元年の営業が終了しました

12月28日、ぼちぼち堂の今年の営業終了です。

皆さんのおかげで、今年もなんとかぼちぼち乗り切りました。ありがとうございます。

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最終日は、ほぼ定員オーバーの後に、お孫さん軍団を連れたおばあちゃん登場。

なんでもいいから食べさせてくれーっと、オヤジオカミの今日のまかないも食べ尽くされ、令和元年最後を飾る完全売り尽くしとなりました。

でも外食のおかげで、こんないい月の夕暮れを見ることができましたよ。

 

そういえば昨日の夜はやっと本格的に雪が降りました

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でも積雪は、ほんのすこしだけ

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来る年は穏やかな一年になるのでしょうか?

また来年、1月4日(土)から、皆様をお待ちしております。

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<業務連絡>

高峰秀子 一冊だけありました!!

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