ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

長靴を履いた猫

 今日はシャルル・ペルーの生誕388年だと、グーグルさんが教えてくれました。

シャルル・ペルーで思い出すのは、「長靴を履いた猫」

f:id:bochibochidou:20160112222709j:plain

 

長靴をはいた猫

長靴をはいた猫

 

 

 なくなった親父(オヤジのお父さん)が、このオヤジが幼稚園の頃買ってくれた唯一の本。もちろんこんなブラックテイストなものではなく、講談社かどこかの絵本だった。

 親父は特に本好きな人ではなく、国鉄動労の機関車修理の人だったが、なぜかある日この絵本を買ってきてくれた。親父の仕事帰りに買ってきてくれたと思うのだが、すぐに読み始め、夕飯の始まる頃には読み終わり。それを家族に褒められて、お袋がその後世界子ども文学全集などを買い揃えてくれたきっかけになったような記憶がある。

 ペロー童話は、グリム童話より古く、赤ずきんちゃんなども狼に食べられたままでおしまいとなっており、教訓じみた話になっている。

 この本を、偶然通り掛かった池袋の公園の古本市で見つけ、定価の倍以上の高価な値がつけられていたけれど、懐かしさで迷いつつも「貴重な本なんだ」と信じて、高い古本をドキドキしながら買ってしまった。

 そして数年後、同じ本が3分の1以下の値段で売られているのを発見し、古本ってどうなっているんだ、と怒りつつも古本の魅力の泥沼に引きづり込まれてしまった。そんな思い出の本。

猫関連では、レオノール・フィニの「夢先案内猫」。

f:id:bochibochidou:20160112225204j:plain

 一説では、「我輩は猫である」のヒントになった本だとか。

 その他猫本は、どちらかというとオカミの領分なんですが、オヤジの方にも猫をキーワードとした本を並べると、結構いろいろあるもんです。

f:id:bochibochidou:20160112225152j:plain

ところで、安かった方の本。これも悔しくて買ってしまった。古本者の悲しい習性です(涙)