ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

見れるか、贅沢な天体ショー

 今日は「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」とかいう、たいそうな呼称がつけられた皆既日蝕なんだそうですが、いま現在の会津若松は雪雲をすかして、薄ぼんやりと月の姿が感じられる程度で、ちょっと残念な天候です。

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 代わりになりようもありませんが、これは日が陰った途端、早々と昼寝の態勢に入って、御隠れになったうちの看板娘です。

もしかしたら、1時間も続くという皆既月蝕の時間に、ちょっとだけでもこんな風に顔を見せて欲しいと願っている方がたくさんいらっしゃることでしょう。

 

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昼間は、こんなに日が差した時間もあるんですがねー。

 

 またまた脈絡のない、文庫本の品出し。貴重で贅沢な天体ショーは見れなくても、コタツで読書の贅沢は、気軽に味わえますよ。

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 単行本は、こんな一冊

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谷川俊太郎「エトセテラ リミックス

オールカラーのミニブックスのおまけ付き!

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   引出し 無口すぎる

 

  詩人の言葉の、なんと軽やかでしっとりしていることか。。。

 

 

穏やかな日曜日

 大隕石の衝突か!! と見えるぐらい、西の空に残った雪雲を切り裂いて沈む夕陽     

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ようやく大寒波が落ち着いて、寒いけれど穏やかな日曜でしたね。

 

 今月末皆既日食だという月に照らされて、オヤジが今週営々と積み上げた2mをゆうに越す雪山には、近所の子供達が滑り落ちたゲレンデの跡が三つも付いていました。

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でも雪国の住民は、これでほっとしてはいられません。

圧雪、凍結の道はツルツル。そして頭上にはこんな爆弾が直撃を狙っているのです。

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それでも、日増しに日の暮れる時間が長くなり、もう数回はドカ雪があんだべなーと思いつつも、春への期待が芽生えてくるような日。

 

 このところ、いい感じの絵本がポツポツ旅立って行ってるので、また、ほんわかな絵本、少しずつ出して行きます。そんな感じにさせる日曜日でした。

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最後に、噂の?「かっこいいバンダナ」のサービスショット?で。

                              また来週!!

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シーシュポスの神話のごとく…

明日の最高気温予報は0℃。やっと一息というところでしょうか。

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夕方小康状態の湯川。真っ白い雪に覆われてなんか郷愁を誘います。

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朝ストーブに火を入れても、なかなか温度が上がりません。

雪かたしどころか、毎朝のパトロールもサボっているこいつ。やっと布団から這い出してまた倒れているの図です。

せっかく2歳のバースディープレゼントの、かっちょいいバンダナをしているのに、、、^^;

 

会津の方々には普通の風景でしょうが、しばし冬の点景をご覧あれ。

 

魔法のランプから出てきた魔人

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どこかの峡谷とみまたがう、エッジの効いた雪庇

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リズムを感じる雪の張り付き

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そうそう、今日は吹雪の中こんなお客様も飛び込んでいらっしゃいました。

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冬に枯れてしまった猫草を、自分の巣と見間違えたのでしょうか?。しばらくじっと眺めた後、何のオーダーもなさらずに、帰っていかれました。この吹雪の中ご苦労様です。

 

さて、雪に負けない?「古本屋ぼちぼち堂」。吹雪の今週、ちっとも売れないのにもめげず、毎朝の雪かたしと同じ、シーシュポスの神話を気取って、黙々と渋い本を並べております。

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この中の1冊

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1981年、集英社発刊、丸谷才一「探偵たちよ スパイたちよ」

執筆者は  植草甚一小林秀雄江戸川乱歩(対談)、吉田健一田村隆一etc。。と綺羅星のごとく豪華。

基本「古い話」ですが、みかんをお供に、コタツの中でパラパラ読んだら最高です。

ええ、降りましたとも

開店前のぼちぼち堂   

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大雪です。 雪国らしい風情。 顔痛いです。

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開店時にはようやく小康状態。

 

お客さまからは、大丈夫ですかーだの、今日やってますかーだのと電話。

はい、大丈夫です。雪かたしがあらかた終わった後に除雪車が入ってきても、この雪は2月の頭まで続くとの予報があっても、たとえお客様が誰一人来そうになくとも、ぼちぼち堂、店は開けるつもりです。

    今の所、、、オヤジの身体が続く限り。。。はい、はい、はい…

 

アーシュラ・K・ルグインが亡くなったとの報。

SFの女王として、日本でも宮崎駿萩尾望都などにも多大な影響を与えた、SF/ファンタジーの作家でした。

現在、ぼちぼち堂の棚に出ているのはこんな本たちですが、ルグインの著作は、他にもさまざま在庫あります、ご興味ある方は、お気軽にお問い合わせください。

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大寒を過ぎて、大雪の影では着々と春の準備も進められています。

              もう少し、楽しみながらガンバンベー。

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最強寒波襲来の予定

首都圏は13cmの積雪で、ニュースがかしましい。  

一方会津若松も現在同じ積雪ですが、これから今週末にかけて、最強寒波がやってくるのだとか。  

弱々しいお日様も、しばらくお目にかかれないのかな。

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 雪が降りだして、ぼちぼち堂では静かな休日の時間が流れる はずなのですが。。。。

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室内では子供達がトランプ遊びに興じております。。。   るせーっ^^;;

 

めげずに、オヤジはモクモクと本の整理。

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ぼちぼち堂には珍しいジャンルの本

日本を代表する文化人類学者 山口昌男のフィールドワークでの100枚の絵と文章をまとめた「躍る大地球」。

スライド式の箱、平野甲賀の細部にこだわった装丁、内容も含めいかにも晶文社の良本の佇まいです。

 

もう一冊は、ぼちぼち堂定番 五味太郎の自伝的エッセイ「ときどきの少年」

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モノクロの絵が、こんな雪の日にますますノスタルジックです。

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ネ!!💙

 

サザエさんの日常

「私は自分が凡人であるのがしみじみ淋しくうれしいのである。

 人のくらしはささやかなものである。そのささやかなものの中にしか幸せはない…」

今日ご紹介する本のあとがきの一節。

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 お客様に食事を運んだおり、ふと外をみると、お客様の車に写り込んだぼちぼち堂の本棚。さながら小さな移動図書館のようです。

そういえば、このぼちぼち堂を始める前は、広く世間に打って出て、リヤカーなんぞに古本を積んで街々を練り歩くんだ!なんぞと、前のめりに、思い詰めた妄想を膨らませたこともありました。

 

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現実はといえば、ぼーっとお客さんのこない外をみるばかり。店を始めて1年数カ月、もうすでに、日常に埋没している日々。

  これでいいのか。。。やりたかったことはこんなことか。。。

などと思っていたこの頃の中で、ふと手にとったこの一冊

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1982年、佐野洋子「あのひの音だよおばあちゃん」

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佐野洋子さんの気取らない易しい言葉は、ズイッとこんなオヤジの心に入ってきます。

 

「選ばれてあることの恍惚と不安」というざわざわした言葉もありますが、まずは普通に日々を感じ、楽しめる事が、今出来ることなのだろう。。。なんて思い決めることとしました。

 

 さて日常の楽しさという点では、この素朴さがなんとも懐かしい。こんな本も出てきました。

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2年が経ちました

この姿、我が家の秘密調査員がぼちぼち堂に突然落ちてきた2年前。

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 そのころはまだ、ぼちぼち堂は営業を開始する前。そしてあっという間に2年が過ぎ…

 

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現在は本来の使命などどこ吹く風。「なんかようかい?」の態 ^皿^。

 

 冬将軍はちょっと中休み。このところ季節外れの雨降り天気で、オヤジが営々と積み上げた雪山もズダズダの状態です。

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手元の文庫本紹介。今日は昭和の香りのちくま文庫です。

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なぎら健壱「下町小僧」には、こんなイラストが満載

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近所では、時たまこんな風景が展開されますが、その後当たり前のようにぼちぼち堂に殴り込んできて、狼藉の限り。

いつのまにか、某小学生の間では、ぼちぼち堂に入るための「合言葉」が取り決められているようです、、、が、放送コードに引っかかる恐れあり、皆さんにはお教えできません。

 

 あっ、お店の客様は合言葉知らなくてもご入店できますので、念の為。