ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

初夏のような一日。 注目の映画原作、あなたの人生の物語

静かな昼下がり。

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 ぼちぼち堂の入り口には、近所の方が、庭の花を届けてくれました。

 ふわふわ飛び交うタンポポの綿毛に誘われて空を見上げると、雲はもう初夏のよう。

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蝉の声が聞こえないのが不思議なぐらい、静かな昼下がり。開店時間中にもかかわらず、こいつも外に出て気持ちいい風を満喫しております。

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暇に任せてオヤジはいろんな本を、パラパラと拾い読み。奥の縁側では、絵本作家たちが知恵を絞っておりました。

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ファッションが素晴らしい^^

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 さて、今日はもうすぐ公開の注目の映画「メッセージ」の原作のご紹介

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テッド・チャン著 「あなたの人生の物語」最初に出た版の表紙です。一冊限り!!

 

ついでに業務連絡

諸井薫 文庫本で1冊のみ新入荷です。お取り置きしておきますね。

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春の調査行

ぼちぼち堂お休みの日。

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 前の日の雨も上がり、ゆっくり休みたいオヤジを急かして、秘密調査員は何回も調査行を要求します。

おかげて、最後にはこんな夕映えが出迎えてくれました。

秘密調査員、最近の調査対象は、もっぱらこれ

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朝の散歩

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昼の散歩

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夕方の散歩。

会津の田んぼでは、着々と田植えが進んでいるようです。

 

合間に、今週出そうかなーと思っている本の整理。

今回は、あんまり人気のない文庫本。うちのお客様は、圧倒的に老眼の方が多いからなぁー

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さて、いつものように統制の取れないラインアップですが、お気に入りの1冊はあるでしょうか?

 

絵本大賞

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田んぼのあぜ道を、お父さんと娘さんがゆっくり散歩をしておられました。

開店前には、お母さんと小さな子供達が、絵本を読みに来てくれました。

風の気持ち良い、5月の日曜日でした。

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磐梯山にまとい付く雲も、なんだかのんびり感じます。

 

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一方こちらは、お客様の自転車に付いていたカモメと全力をあげて戦う、うちの秘密調査員。

 

さて先週金曜日に引き続き、ぼちぼち堂に来てくださった「森枝卓士」さんの本をもう少しご紹介。

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たくさんのふしぎ「どうして、お酒飲むの?」絵は古谷三敏さん。

 。。。大人になって、心をどっかに忘れてしまうため。

たくさんのふしぎ「カレーライスがやって来た」

 。。。森枝さん、別名を「カレー大王」と呼ばれるそうな。

「干したから…」

 。。。2016年の絵本大賞受賞作品です(ぼちぼち堂でお借りしました)

たくさんのふしぎ「トイレのおかげ」

 。。。これは、以前にちらっとご紹介すみ。弟の森枝雄司さんの作品です。

 

森枝卓士さん来訪!

今朝のタンポポ

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そして湯川の白鷺

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自然の中の白、円、曲線  凛としてたおやか、それでいて暖かい、、、言葉が見つかりません。

 

一方のぼちぼち堂、昼寝(朝寝?)を済ましたこんな奴が、精一杯凶悪な眼光で見張っているからなのか、なかなかお客様が来訪されません。

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と思っていたら、素晴らしいお客様来訪。

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文筆業、写真家の「森枝卓士」さんが来訪。

ぼちぼち堂の常連客に、一生懸命食育の大事さを講義している の図です(嘘💦)

 

色々お話しを伺っているうちに、お互い「開高健」の大ファン(と言っても、森枝さんは、開高さんの本の解説を書いていらっしゃる)であることが判明。

オヤジ舞い上がって、サインをもらっちゃいました。

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サインも、開高流です!!

あれ、ご本人の著作にサインいただくの、忘れちゃった^^;;

 

森枝さん、明日(13日)午前中、稽古堂での講演のため、会津に来てくださったとのこと。

ご興味ある方は、稽古堂まで走れー。

 

実はぼちぼち堂、開店1周年の今日。大変嬉しい出来事でありました。

 

新作絵本

 先ほど会津の某デザイナー女史が、FBで褒めてくれた、新作絵本の発表です。

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 久々の恵みの雨、ゴールデンウイーク明けのせいもあるのか、ぼちぼち堂は今日も静か。そんな中、上級生になってクラブ活動が忙しいぼちぼち堂評論家に変わって、その弟達とバーバがきて、新作絵本を作ってくれました。

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向かって左側は、エリック・カール仕掛け絵本のように、広げることができます。

題して「恐竜図鑑」

くだんのデザイナー女史曰く「線の省略の仕方がすごい」…絵心のないオヤジにはよくわかりませんが、トリプラケプスらしいのはわかります。

右の方は、、、現代的すぎて、ますますわかりません。

 

 さて、ちょうど1年の最終日のぼちぼち堂。あまりに本が売れないので、なおさらへそ曲がりオヤジは、どんどん尖っていきたい衝動に駆られます ^^;

というわけで今日は、古本好きが古本屋で見かけてら、思わず手にとって、眺めたり、さすったり、匂いを嗅いだりを禁じ得ない古本のご紹介。

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「俺達の舟は、動かぬ霧の中を、纜を解いて、ー」1977年発行 中上健次村上龍の若かりし頃の対談集ほか。廉価の文庫版もあり(「ジャズと爆弾」)

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書を捨てよ町へ出よう」1970年発行 寺山修司

続はなかなかお目にかかりません。ぼちぼち堂在庫には、もちろん正編もあります。

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「定本 古本泣き笑い日記」2012年発行 京都の古本屋善 山本善行

あの、岡崎古本天皇の盟友。

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「浴槽で発見された日記」1980年発行 スタニスワフ・レム

20世紀SF最高の作家の一人と言われるポーランドのレムによる、人類が自らの知性や科学を超えた現象に出合ったとき、一体どうするか という難解なSFです。

渋くて、難解。SF嫌いには手に取りたくない本もついでにご紹介。

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「ストーカー」「波が風邪を消す」アルカジイ ストルガツキー&ボリス ストルガツキー

「金星応答なし」スタニスワフ・レム

 

まだまだあるよ!!

 

 

みどりかほる…

ゴールデンウイークあけ、うららかな春の日。会津の山々の緑のグラデュエーションがとても綺麗。

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この景色を見ていると、なぜか小中学校の図画の野外授業を思い出します。

 少年の頃、この美しさを感じていたのかしらず、先生から「鉛筆で輪郭を取らずに描いて見なさい」なんてアドバイスされていたのに、絵なんかそっちのけで遊び呆けていたものでした。

春の小川も、サラサラ流れています。

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こんな川で、ふなっこやらナマズやらとっていたなぁー

 

ゴールデンウイークのぼちぼち堂は、日を追うごとに尻すぼみ。そこにカツを入れるように、最終日は開店前から専属評論家達が集まり、掃除を手伝ってくれました。

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ピカピカの1年生が、ポスターデビューも果たしました。

「ほんよみましようね」

「おいしかた??たべてね いもようかんおいし」

うーん、もうちょっとひらがなを習ってから、本格デビューでしょうか。でも気持ちだけは伝わりましたネ。

彼らも春とともに、エネルギー全開。今日は夜の暗い中、お母さんに連れられて、町内をやみくもに走っておられました。夜の散歩中の秘密調査員もびっくり🙀

 

今日の本のご紹介は、JJおじさん「植草甚一」の本。あまり種類はありませんが、平凡パンチ世代には、なんとも懐かしい本たちです。

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お客さーぁん、メガネの忘れ物ですよー

こどもの日の今日、大人の男性2人組の方がメガネの忘れもの。

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 戯れにうちの狐のお面にかけたら、あらびっくり、ジャストフィットでした。

お名前も、住所もわからない初めてのお客様、こうして預かっておきますね。^^

 

今日の日中は、本当に夏のような天気でした。

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楽しくお絵かきをしているような雲。

こいつも嬉しくて、日差しにウインクをしております。

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会津の田んぼにも、いつのまにか水が入っています。

そう、米農家の皆さんには、ゴールデンウイークも関係ないのですね。美味しいお米をありがとうございます。

 

今日は、この夕日のような、オレンジ鮮やかな本の紹介。

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山之口貘 1964年最後の作品集、待望の復刻版「鮪と鰯」

彼の唯一の友人で、貘を第1級の詩人であると賞賛する金子光晴が、滋味のある序文を寄せています。

ついでに、その金子光晴の最晩年の聞書集「金花黒薔薇艸紙」、程よく力が抜けております。