ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

忘れることは、悪いことばかりじゃない。。。

ちょっと友人に褒められたので、この土日の夕暮れやお月さまの写真。

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たそがれ、もちづき、いざよい  いずれもいい日本語の響きです。

日本人だから当たり前かもしれませんが、ストロベリームーンなんて名付け方は、ちょっとしっくりきませんね。

 

今日のご紹介本<その1>

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大森望さんの責任編集、河出文庫「NOVA」10冊揃い

日本SFの巨匠から、若い才能まで10冊に及ぶオール書き下ろしSFコレクションです。

SF嫌いでも、SF好きでも、ロマンス/ミステリー/ホラー/ナンセンス/etc 全てを味わえる素晴らしいアンソロジーです。

今なら、10冊揃いでお買い求めできます。

 

<その2>

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岡本雄一著「ペコロスの母に会いに行く

認知症の母との可笑しくも切ない日々を、漫画とあわゆきのような優しいエッセーで綴った本。

多かれ少なかれ、我々の世代の誰もが直面していることに、寄り添いそっと包んでくれるようです。

今日も空が遊んでます

上空ではどんな風が吹いているのか、今日も空が遊んでます。

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 昼下がり。小学校が早く引けたのか、新顔の子供達がドヤドヤとやってきて、なーんだ何も面白いことがないと、またドヤドヤと帰って行きます。

 ぼちぼち堂の本の宇宙の楽しさには、なかなか気がついてくれないようです。

オヤジはそれでも黙々と本の品出し。今日は絵本中心のエトセトラ。

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ここからの一冊は、長新太

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「まず考えうる最高に過激なものを考えて、それから過激なところを削り取って商品としての絵本にする」という長さんの創作の秘密を垣間見る日記。

こんなヘタウマの絵の奥底には、そんな哲学が潜んでいるのですね。

 

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 自由だ、自由自在だ、何者にもとらわれてはいかん。チョコチョコと、きれいに描こうなんて心は捨てねばならん。青空を手づかみにして、絵具にまぜ、グイグイ描かねばならん。「カワイーッ」なんて言われるようなものを描いてはいかん。とにかく、なにものにもとらわれず裸になって自由にならねばならんーーパンツ1枚になって風邪を引いてしまった。  ー本文より

暗い夕暮れ/泣いた赤鬼

いつもの写真とは一転、雲の多い暗い夕暮れです。

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この暗い夕暮れが象徴するように、密かに応援している某球団は泥沼の行進を続け、梅雨入りする前に今年のプロ野球は終わってしまいました。 ぐすっ

 

 気を取り直して、有名漫画家の「浦沢直樹」さんが絵を担当した、名作童話「泣いた赤鬼」を紹介

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子供には、少々やるせないお話。浦沢さんの漫画と同様、スカッと一刀両断とはいかない、大人が読んでもちょっとモヤモヤのお話です。

 

 さて、今日のぼちぼち堂。途中から降り出した雨のせいもあってか、静かに読書を楽しむ方、ゆっくりとお食事して、おしゃべりを楽しむ方、、それぞれに静かな時間が流れました。

 

浦沢直樹といえば、オカミ/オヤジの愛読書のため、売り物ではありませんが、昔の名作「MASTERキートン」18巻全巻揃えてあります。

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皆さんにもジメジメした一日の昼下がり、コーヒーとともにゆっくり味わっていただければと思います。

 

真味只是淡

初夏のいい休日、その続き     

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これだけみると、どこか高原の別荘から見ている景色のようです

磐梯山の緑も、濃くなってきました。(ちょっと色調整)

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ぼちぼち堂は、土日通常営業をしている代わりに、月/火曜日はお休みをいただいています。おかげて初夏のいい天気を満喫できました。

 

こいつも、休日満喫の様子です。(って仕事してないけど)

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もう一つ嬉しい事、オヤジ/オカミの共通の恩師から、一年遅れの開店祝いで、こんな額装を頂きました。

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『真味只是淡』 ー本当の味は淡いことにあるー

調べたら、中国明時代の人洪自誠の書いた「菜根譚」にある言葉のようです。

 

醲肥辛甘非真味    じょうひしんかんはしんみにあらず

真味只是淡      しんみはただこれたんなり

神奇卓異非至人    しんきたくいはしじんにあらず

至人只是常      しじんはただこれじょうなり

 

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ぼちぼち堂は淡を目指し、ぼちぼとオヤジは常を目指す、、、

 

誰もいないうみ

今日の志田浜

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まだ入梅もしていないのですが、猪苗代湖は夏を待つ梅雨の晴れ間のようでした。

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学生時代の夏は、猪苗代湖で水遊びやキャンプをしたものです。

今考えればとても真面目に、男ばかりで酒も飲まずに、砂の入ったビチョビチョのカレーを作って、焚き火の周りで「遠い世界にぃー」などとがなりたてていた、青春であったなぁーと、思い出されます。

飯盒飯や、魚肉ソーセージ入りの即席ラーメンがなんとも言えず、うまかった。

 

 さて、昼間お留守番のこいつは、帰るや否やこんな怖い顔で、早速パトロール開始。

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新しいご近所さんに遭遇しました。

最近先輩たちを見かけないなぁーと思っていたら、新顔です。もしかしたら、うちの秘密調査員より若いかも。

やっと、後輩出現か!?

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こんな感じで5分ぐらい見つめあった後、鼻をツンツンさせてご挨拶。

オヤジとしては、その後の展開が少々心配で、抱きかかえて家に逃げ帰ってしまいました。

 

 風は強かったですが、いい休日。猪苗代の稲たちも、風に負けずに元気でした。

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5月の本たち/瓜生岩子の絵本

熊出現の続報。         

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 今日の夕方通りかかったら、第1目撃地点の神社に、早速こんな看板がかかっていました。この神社、裏が田んぼのぼちぼち堂より、繁華街に近いんですが、熊がどうやってここまできたのかが不思議です。

熊も相当困っていたことと察せられます。

ぼちぼち堂に初めてくるお客様も、道に迷った時の備えで、熊よけの鈴が必要になるかもしれません??

 

さて、この5月に嫁に行った本たちの(一部)ご紹介です

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5月も思ったほどの嫁入りは果たせなかったのですが、

小さなお子さん連れのご夫婦が、絵本と一緒にトマス・マンをそっとお買い上げくださったり、80を優に超えるマダムが、天眼鏡片手に太宰治を読みたいと、リクエストされたり、プロの古本屋さんが田中小実昌を買って行ったり。初心者古本屋オヤジとしては、それなりに充実した送り出しができました。

 

今日は、猫の目のように天候が変わる一日でしたが、なんだかまたたくさんの頂き物が届きました。

 たくさんのパン

 たくさんのとれたて野菜

 シソの苗

 そしてたくさんの本

本当にありがとうございます。

 

そして、これはお借りしたものですが、こんな絵本が来ました。

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「喜多方のおばあちゃん」 明治時代喜多方に生まれた、社会事業家「瓜生岩子」の物語です。

自費出版の本なので、なかなか入手できないと思いますが、ぼちぼち堂でお借りしました、ご要望あればしばらくご覧になれます。

 

自分ばかりよくなったって、何もならねぇと思うのス」 岩の言葉です。

熊騒動勃発!

六月となりました、湿気が多いせいか、連日良い夕日が見れます。

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田植えした稲も、着々と育っています。

 

昨日/今日は会津若松市内では、熊の出現騒ぎで持ちきりです。

 >これは、今日の「福島民友」朝刊

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一番目の目撃地点(新聞地図の1)の線路を挟んだところが、ぼちぼち堂なんです。昨日から子供達は集団登下校、今日は小学校の先生がぼちぼち堂まで訪問なすって、子供達に気をつけるようにとのお話までされて行きました。

一応、1匹は駆除されましたが、他の目撃情報の熊と同一個体だかわからず、しばらく注意が必要とのことです。

 

ほんとは熊達に罪はないんですよね、致し方ないと言っても駆除は少々かわいそう。

あ、ちょっと似ているからと言って、こいつは熊ではありません。

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そして誤解です。かわいそうだからと言って、ぼちぼち堂で匿ったりは、、、

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してません。