ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

フェッセンデンの宇宙

昨日恩師の葬儀に参列、とぼとぼと家に帰ってもいたたまれず、また夕暮れに散歩。

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雲のグラデェーションと雲間の磐梯山が晩秋を思わせます。

 

 ふと視線を感じて振り返ると、猫が一匹じっとこちらをにらみ、「静かに景色を楽しんでんだから邪魔すんでニャー」といっているよう。

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なぜかあわてて目をそらせば、やはり晩秋の夕暮れが繰り広げられておりました。

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と、この一部始終を眺めているかのような月もぽっかり。

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ちっぽけな地球で、生き死に、なんだかもやもや考えたり、眠り込んだり、歌ったり踊ったりを見ている、誰か/何かがいるんでしょうか。

実はその何かは、もう飽きてしまって、この我々の宇宙を忘れてしまっている??

 

昔の名作SF、ハミルトンの「フェッセンデンの宇宙」を思い出しました。

フェッセンデンの宇宙 (河出文庫)

初めてこの話を読んだ時には、その視点に鳥肌が立ったものです。

 

こんな古き良き時代のSF 好き、そんな同好の志にこの本はいかがでしょう。

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昭和三十四年に出版された、S-Fマガジン創刊号から第3号までを丸ごと復刻

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今では、5桁の値のする創刊号の表紙も、当時のままバッチリ。

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執筆陣も、ブラッドベリ、クラーク、シェクリィアシモフ……と往年の巨星が揃っています。