ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

深まる秋 と あかりちゃんお忘れ物ですよー

ますます深まる秋

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近所の赤い木の実が鮮やか、、、名前は知らない。

 

 最近のぼちぼち堂、口コミがじわっと広がっているのか、赤ちゃん連れのママの来訪が多く、座敷の部屋がフル回転です。  いつも忙しいお母さんが、リラックスしてお食事やおしゃべりが楽しめるようで、ぼちぼち堂としてもありがたいことです。

ただしご利用を確実にしたい方は、ぜひ事前の電話をお願いいたしますネ。

 

そうそう、本日ご来訪の人見知りしない”あかりちゃん”大事なマイスプーンのお忘れ物ですよー

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今日の品出しは、文庫本

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ちくま文庫中心に、山田風太郎も4冊ほど

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しんぼうさんの描いた妖怪の絵も、なんともいい味出しとります。

 

朝夕はめっきり寒くなって、今日はとうとうコタツを出しましたが、まだまだ元気なこいつは近所の若者と張り合っている、そんな毎日です。

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フェッセンデンの宇宙

昨日恩師の葬儀に参列、とぼとぼと家に帰ってもいたたまれず、また夕暮れに散歩。

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雲のグラデェーションと雲間の磐梯山が晩秋を思わせます。

 

 ふと視線を感じて振り返ると、猫が一匹じっとこちらをにらみ、「静かに景色を楽しんでんだから邪魔すんでニャー」といっているよう。

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なぜかあわてて目をそらせば、やはり晩秋の夕暮れが繰り広げられておりました。

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と、この一部始終を眺めているかのような月もぽっかり。

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ちっぽけな地球で、生き死に、なんだかもやもや考えたり、眠り込んだり、歌ったり踊ったりを見ている、誰か/何かがいるんでしょうか。

実はその何かは、もう飽きてしまって、この我々の宇宙を忘れてしまっている??

 

昔の名作SF、ハミルトンの「フェッセンデンの宇宙」を思い出しました。

フェッセンデンの宇宙 (河出文庫)

初めてこの話を読んだ時には、その視点に鳥肌が立ったものです。

 

こんな古き良き時代のSF 好き、そんな同好の志にこの本はいかがでしょう。

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昭和三十四年に出版された、S-Fマガジン創刊号から第3号までを丸ごと復刻

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今では、5桁の値のする創刊号の表紙も、当時のままバッチリ。

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執筆陣も、ブラッドベリ、クラーク、シェクリィアシモフ……と往年の巨星が揃っています。

 

 

 

メメント

秋の夕日はつるべ落とし。長い雲がピンク色に染まっています。

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今日は珍しく、2時過ぎに「定食とっといてね」のお客様と「なんでもイイから食わせて」のお客様がいらして、気がつくと閉店時刻。夕日もストンとおちてしまいました。

 

秋も深まり、

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 今週は訃報が相次いでいます。

そのうちのお一人は、オヤジとオカミの中学時代の恩師。結婚の時にもお世話になって、この店の開店時には、ぼちぼち堂のシンボル「日除け暖簾」に店名を描いていただきもしました。

心臓を患っておられましたが、去年までは毎日のように顔を出してくれて「本に囲まれて飯食うのは至福だぁー」とおっしゃっていたのに、、、

人は確実に死ぬものですが、自分を形作る多感な時期にお世話になった方がいなくなってしまうのは、また格別に喪失感に苛まれます。

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しかして、ぼちぼち堂の日常は明日も続きます。

いろんなことを見て感じてもらいたい絵本/こどものとも、たくさん品出ししています。

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合掌。。

 

芸術の秋たけなわ

 ブックブック会津の余韻冷めやらぬ中、定食屋ぼちぼち堂の日常が続いていますが、世は芸術の秋まっさかり。色々なイベントのお知らせが届いています。

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 県内でも、様々なところで「一箱古本市」が開催されているようで、これは二本松

⬛️あさかわかん市

⬛️10月21日(日) 10時〜15時

⬛️二本松市 市民文化センター イベント広場

 

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 ⬛️鉢の子窯 伊藤文夫陶展

⬛️2018年10月20日〜11月11日 10:00〜17:00

⬛️福西本店 会津ギャラリー

⬛️入場料 300円

 

これは、もう始まっています

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⬛️アートチョット展(ART CHOTTO)

⬛️2018年10月6日〜11月4日  11:00〜19:00

⬛️七日町通り 太郎焼総本舗

⬛️入場無料

 

一方、ぼちぼち堂では、古本市の後片付けをかねて、アートともチョット関係しそうな本の整理を、ほそぼそと続けております。そんな中気になったこの本

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ジョン・ジェスカ/レイン・スミス作 岩波書店刊「三びきのコブタのほんとうの話」

みんなが知っているあの民話「三びきのコブタ」事件の真相をオオカミの視点で明かした物語。

知ってました?、オオカミの名前がアレクサンダー・T・ウルフだったなんて

知ってました?、アレクサンダーは、風邪気味だったのに大好きなおばあちゃんにパンケーキを作ってあげたかっただけの、イイやつだったということを、、、

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アレキサンダーは結構キュート。

 

さて、世は秋たけなわ、皆さんも風邪など引いていませんか?

うちの秘密調査員も、朝夕はすっかり丸看板になってしまいました。

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お飲み物のお供も、今週から芋羊羹に様変わりです。

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年に一度のお祭り、しゅうりょうぉ〜

 普段は緑町の片隅で、ひっそり佇んでいる古本屋ぼちぼち堂、年一回の遠征(?)

昨日は晴天のもと、Book!Book!AIZUが開催されました。

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台風一過。裸足で駆け回る子供がいたりの暑いぐらいのイイ天気。

あたらしい出会い、いつものお客さま、はたまた年一回の出会い、それぞれ工夫や主張を凝らした店構。また楽しい一日を過ごさせてもらいました。実行委員会の方々、押し売りされたお客様、本当にありがとうございました。

 おかげさまでぼちぼち堂、自己記録更新の出来栄え

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3箱用意したのが、ほぼ1箱で戻ってまいりました。(あれっ?ヒトハコでは?^^;;)

 

おまけに今年も実行委員さんから表彰をいただきました。

今年は、「福島おもしろカルタ」

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http://shop.tukitoohisama.com/item/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%BF.html

沖縄の琉球張り子作家、豊永盛人さんの手仕事で、福島の日常がカルタになりました!という逸品です。

 

さて昨日の夢のような一日がすぎ、明日からぼちぼち堂はまた日常に戻ります。

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ハロゥイン仕様のふちねこが、またまた増殖中。

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うちのこいつは、化けそうにはありません。。。

 

 

 

ブログ3周年でした  感謝

波間に顔を覗かせている孤島の風情。

これは低い雲から頂上だけ頭を出している、今日の磐梯山です。

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 今日10月5日、突然はてなさんから連絡あり。オヤジがこの徒然ブログを始めて、3年になるんだそうです。

 とりあえず何も考えずに3年は、、、と思って、(なんちゃって)古本屋を始めもうすでに2年半。思い返せば、商売としての古本屋としては”ぽちぽち”花は咲きそうにありません。その証拠に、東京から持ってきた約3tの本は、2年以上たってもほとんど変化がありません。 

旅立つ本と、友人などが心配して預けてくれる本の量がほとんど同じという状況。嬉しいやら、悲しいやら。。。

 

 それにしても思い返せば、いろいろな方々や会津の自然から、様々な頂き物をして暮らしを立てているような、ぼちぼち夫婦。ホントに本当に感謝の念しかありません。

 

そういえば今日も学校帰りの小学生から、こんなものをもらいました。

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なんだかわかります?

 

           ホウセンカの種

 

豆粒起き上がりこぼしとそっくりです。

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今日は原点に帰って、正統派文学へ戻りましょう。

そんな折に、手頃な入り口になってくれるこんな全集はいかがでしょう。

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文庫でもハードカバーの体裁。短編がぎっしり詰まっていて、お手頃に読み始められますよ。

 

ぼちぼち堂、「とりあえず三年」まであと少し。

これからも良い本との出会い、温かく気取らない定食、ハンドドリップで丁寧に淹れたコーヒーなどをご提供していく所存です。

 

 

 

 

絵画のような景色、、、自画自賛

今日も秋らしい一枚

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色合い、雲と夕日と樹木、そして小川の照り返しと、スマホで何気なくパチリと撮っただけにしては、素晴らしい構図、、、と自画自賛

 

秋がどんどん色濃くなってきます。ふと冬の寒さや雪が頭をよぎりますが、そんなネガティヴな考えを振り払って、いまの季節のうつろいを、存分に楽しまなくっちゃね。

 

今日はこんな本。

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何年か前に、朝ドラでやったマッサンこと、竹鶴政孝の「ウイスキーと私

ニッカウイスキー株式会社が作成した、箔押しのとても瀟洒な一冊。

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 オヤジ、お酒はあまり、、、なのですが、余市の工場で飲んだ年代物のウイスキーの香りは忘れられません。

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最近NHK出版から通常の本として出版されていますが。

 

ウイスキーと私

ウイスキーと私

 

 

昭和49年の第3版、非売品。箱に少し傷があるのが残念ですが、得難い一冊です。

 

秋の夜長/読書の秋 ぼちぼち堂であなたの一冊を、探してみませんか。

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