ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

爽やかな風、青空に三日月

未明に地震?(気がつかず)、朝起きたら激しい雨 でしたが、日中は乾いて、爽やかな風が吹いていました。

f:id:bochibochidou:20170826191707j:plain

ちょっと小さいですが、青空に三日月が浮かんでいます。

 

 午後すぎ、うようよ遊んでいるぼちぼち堂サポーターズ(2歳児から小学生まで)に恐れをなしたか、店に入れないでいるお客様は、あんまり気持ちがいいので、外でアイスコーヒーを「うめーっ」と飲み干されていました。

f:id:bochibochidou:20170826192017j:plain

ぼちぼち堂始まって以来の、テラス席?!とあいなりました。

元「でえく」のいなせなおじちゃん、ごめんなさいねー、子供達は素直で、言えばちゃんと席を開けてくれますよー。

f:id:bochibochidou:20170826192524j:plain

f:id:bochibochidou:20170826192530j:plain

f:id:bochibochidou:20170826192535j:plain

f:id:bochibochidou:20170826192541j:plain

 

あんまり気持ちいいので、読書は進まず。

 「神道は宗教でなく、生活の礼節」

 「一神教多神教、汎神論」

 一神教は砂漠の民、自然に恵まれた日本では、汎神論が自然な流れ。

ぼーっと感じている自分のメンタリティにしっくり腑に落ちる感じ、、、

 

今日も、こんな本(ほとんど文庫本)整理しました。気になる名作もちらほら

f:id:bochibochidou:20170826193547j:plain

芥川(竜)之介の手紙には、絵文字が多数! なんだか今の先取りみたい!!

 

 

 

夏の名残

処暑を過ぎた会津盆地。降ったり晴れたり、何よりも湿気が多い日々が続いておりますが、雪国ということで、他県に比べると一週間早い始業式を迎えました。

f:id:bochibochidou:20170825200337j:plain

この時期になると、カーッとした暑さが名残惜しい気もします。

f:id:bochibochidou:20170825203105j:plain

冷蔵庫には、頂き物のスイカが。デンスケでしょうか、ぼちぼち堂評論家のバーバーが家で栽培して実った2個のうち一つを持ってきてくれました。これも夏の名残。

 

今日もお客さん少なく、始業式で学校が早く終わったのでしょうか、小学生たちはぞろぞろ集まって、奥の部屋で何やら踊っています。

しかし、たまーにみんなから離れて本を見ている子や、帰りしな「カフカ」の本を買っていく子がいたりします。多分みんな子供なりに、いろいろめんどくさい事を抱えていたりするもんなんでしょうなぁー。

f:id:bochibochidou:20170825204202j:plain

先日は、さしたる志もなく「古本屋のオヤジごっこを」をしているだけ、とつぶやきましたが、東京時代によく通った古本屋の片隅にこんなポスターが貼ってありました。

子供の自死は、夏休みあけが多いのだとか、街の片隅の古本屋が、偶然にも視界を開く助けになってくれたら、10年に一ぺんでも、一人でも、、、

 

相変わらず、ぼーっとしているオヤジですが、

f:id:bochibochidou:20170825204805j:plain

ふとそんなことがよぎりました。

 

こんな本、ちょっとだけ、百円均一に出しました。

f:id:bochibochidou:20170825204838j:plain

「子供は人の言うことを聞くようには設計されていない」

隆盛を極めた夏のセミ、今日はぼちぼち堂の入り口で、朝から大音量で鳴き出しました。

f:id:bochibochidou:20170823192850j:plain

営業妨害?はたまた威力業務妨害すれすれと思うのですが、うちの秘密調査員は目もくれず、いつものお隣の猟場に忍び込み、今日は先輩に怒られました。

f:id:bochibochidou:20170823193123j:plain

すごすごと家に帰ったこいつは、反省しきりと思いきや、処暑というのに蒸し暑さのぶり返した店内で、クークーふて寝するばかりです。

 そういえば、今日も現れた評論家3兄弟も全く同じでした。 先人いみじくも曰く「子供は人の言うことを聞くようには設計されていない」

f:id:bochibochidou:20170823193428j:plain

こいつにも、反省の二文字はないようですナ。

 

 一方還暦を過ぎたオヤジ、古本屋の真似事を初めてはや1年余。なんの志も、これといったこだわりもないままダラダラとした生活ぶりに、何やら少し違和感を感じる今日この頃。

なに、若い頃から夏の終わりは少々不安定な気持ちのなるのが常。またその伝か、、、とは思うのですが。

 

 ちょっと落ち着いて、手元にあったこんな本でも読んでみようか、と思う夏の終わりです。

f:id:bochibochidou:20170823194254j:plain

「砂漠と鼠とあんかけ蕎麦」 

絵本作家 五味太郎と 神学者 山折哲雄の 肩肘張らない滋味溢れる対談

 ー神様についての話ー です。

 

字が大きくて、老眼でもOKなのがミソ ^皿^

秋の準備

8月になって梅雨明けしたと思ったら、不順な天候が続いています。でも、自然は黙々と、淡々と秋の準備をしているようです。

f:id:bochibochidou:20170819194931j:plain

雲丹みたいなイガボックリが落ちていましたよ。

 

雨が降り出すと、なんだかアンニュイな秘密調査員。

f:id:bochibochidou:20170819195050j:plain

憂ひめたもの想うネコに見えなくもありませんが、、、頭の中は、セミ捕りでいっぱいのはずです。

 

こんな気分に似合う一冊をご紹介。

f:id:bochibochidou:20170819195435j:plainフィンランドを代表する作家の一人 レーナ・クルーン

「木々は八月に何をするのか」

   ー大人になっていない人たちへの七つの物語

 嬉しくなると浮かんでしまう少女、影のない少年、鏡に映らない少年。。。

   木々は八月に何をするのか。

 

その他、こんな本たちも品出ししました

f:id:bochibochidou:20170819200238j:plain

水丸さんも2冊出ました!

 

 

 

先住者の子孫か?

荘厳なる夕焼け。会津地方の夏休みも、あと一週間を残すところとなりました。

f:id:bochibochidou:20170817195208j:plain

不順な天候で、新聞でも「サムサノナツハオロオロアルキ」という言葉が思い出されるなどとあります。その中でも会津地方はまだいい方だとの事ですが、実りの秋に向け、天候回復を祈るばかりです。

f:id:bochibochidou:20170817195644j:plain

それにしても、雲が面白い。

と、ふと足元を見るとこんなやつも、元気にやってきました。

f:id:bochibochidou:20170817195813j:plain

セミ捕りに夢中になっている、こめらやネコに見つからないよう、そっと草むらに戻してあげました。思えば2年前、この家を見学に来た時、初めてあった先住者がカマキリでしたっけ。   元気に育つんだよ。

 

さて、今日は整理が進んでようやく全巻揃ったので、この本のご紹介。

f:id:bochibochidou:20170817200148j:plain

ダン・シモンズ著 「ハイペリオン」四部作◇

ほとんどの海外SFオールタイムベストに挙げられる、ジョン・キーツ叙事詩を元に再構築した壮大な物語。

飽きやすいオヤジは、長い物語は苦手なのですが、この四部作だけは惹きつけられ、貪るように読んだ思い出があります。

 『ハイペリオン』上/下

 『ハイペリオンの没落』上/下

 『エンディミオン』上/下

 『エンディミオンの覚醒』上/下

全8冊、高さ18cm! 壮観です!!

f:id:bochibochidou:20170817200849j:plain

オヤジ推薦の物語 

 全巻まとめ買いのお客様には、サービスしちゃうかも!?

 

灯篭流し

小雨の中、湯川城西地区の灯篭流しでした。

f:id:bochibochidou:20170816201702j:plain

盆の送り火

ぼちぼち堂のお客様も、実家に帰ってきた子供やお孫さん連れのお客様が多くありました。今の気候もあって、なんだか夏の終わりを感じます。

f:id:bochibochidou:20170816202220j:plain

七日町にも観光客と思しきグループががぞろぞろ、ワンちゃんが眠たそうに店番をしている姿が見られました。うちの秘密調査員にも見習ってほしいものです(ムリ*笑)

f:id:bochibochidou:20170816202501j:plain

夏もそろそろ終盤。近所の木々はセミだらけ。近所のこめらや、今日は京都からいらしたお客様の子供たちと、相変わらず狩猟合戦をくり広げるこいつです。

 

さてお宝本品出しシリーズの最後を飾る本はこれ

f:id:bochibochidou:20170816202746j:plain

高山宏  処女作にして最高峰と言われる「アリス狩り」1995年新装版

f:id:bochibochidou:20170816203638j:plain

 

そしてもう一冊

f:id:bochibochidou:20170816203702j:plain

f:id:bochibochidou:20170816203754j:plain

表紙がアンチンボルト、裏表紙が若冲 いずれも最近話題の画家ですね。

1989年発行 「黒に染める」

 

 高山宏 この人のスピードについていくのは至難です。

 

 

匣の中の失楽/幻影城

お知らせの通り、明日(13日)は盆休みを1日いただきます。

 

暦の上では立秋が過ぎ、七年目のセミたちが、ミンミンジージーかしましい。

f:id:bochibochidou:20170811181400j:plain

 ぼちぼち堂評論家の弟たちが、朝から立ち回っております。(2人ともリュックを背負っているのは、夏休みバーバと喧嘩して家出の途中ということです^^;)

f:id:bochibochidou:20170812212412j:plain

それにも増してこいつは、、、^^;

地球に落ちてきた理由は、本当はこれなのかもしれませんネ。なんせ、蝉の人口密度が凄まじい、一本の木に30匹ぐらいいるでしょうか、テンション上がりまくりで、どんどん細い枝に登って行きます。オヤジはハラハラ見上げるばかり。

 

さて8月お盆の時節という事で、ぼちぼち堂の人口密度はとても少ないのですが、今日もまた頂き物

f:id:bochibochidou:20170812212823j:plain

甘いと評判のトマトが100m先のご近所から、後ろのオイル/ビネガーはおおよそ1000km離れたドイツ在住のお客様からいただきました。

 

さて、今日もお宝本紹介

 みなさん、日本3大奇書をご存知と思いますが、その系譜を踏んだ奇書、竹本健治作「匣の中の失楽」。

 夢野久作 『ドグラ・マグラ』(1935年)
 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』(1935年)
 中井英夫 『虚無への供物』(1964年)

この3大奇書と並んで、4大奇書と評することもあるようです。

f:id:bochibochidou:20170812214114j:plain

竹本健治が、学生時代にこれを書いたというのも素晴らしい。

いつかは集めたいと願っているのですが、一向に3大奇書の元本にはお目にかかれないのですが、この本は出版が1978年と比較的新しいせいか、幻影城の元本/初版です!

(ちなみに、3大奇書(元本ではありませんが)もちろん在庫あります)

f:id:bochibochidou:20170812214438j:plain

 

 おっと、昼間さんざん駆り立てられた仕返しか、ぼちぼち堂店内に、蝉の襲来です。

f:id:bochibochidou:20170812214657j:plain

16日の営業再開時は、占領されてたりして。。。