ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

梅雨入りでした

今日の会津若松、ようやく梅雨入り。

 日本全国大荒れだったようですが、ぼちぼち堂の看板も1度ならず飛ばされるという強風吹き荒れる天気でした。でもこれで農作物も一息でしょうか。

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これは、一昨日の初夏っぽい飯豊山  爽やか。

 

先日のブログで、ちょっと今の政治に関する庶民感情をポロっとしたら、扱いに困るようなコメントが複数寄せられたので、ちょっとオロオロ。コメントの公開は、ご勘弁ください。オヤジはちゃんと読んでますヨ。という事でとりあえず今日も身辺雑記。

 

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こんな、昔の少女塗り絵のような花があるのですね。(ピント勘弁)

少女といえば、ぼちぼち堂を遊び場/水飲み所と心得ている少女たちは、先日の休日何を思ったか、店の前の掃除を買って出てくれました。

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この後、ぼちぼち堂特製水羊羹をせしめたのは、いうまでもありません。

 

今日はこんな絵本

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ふと思い立って「こぶとり爺さん」でWikiを調べると、なかなか面白い。様々なバージョン、侮れない広がり、があるようです。

この松谷みよ子バージョンは、宇治拾遺物語の「ものうらやみはせまじきことなりとか」に忠実なのですが、オヤジとしては、翌日来いと言われたのに、瘤が取れたら知らんぷりしていたお爺さんの方が気になったりします。。。

 

明日も水羊羹、ゴールデンアップルケーキあります! 掃除は強制いたしません!!

 

 

タチアオイ

会津若松市の花「タチアオイ

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市内だとどこでも見られる、ふつーの花ですが、夕日をバックにするとかっこいい。

 

爽やかな風に吹かれ、夕日を見ていると、昨日の詩集ではないですが、柄にもなく何かリリカルな気持ちになります。

そういえば今日なんか、小学生が「これください」と差し出した本が、なんと「カフカ」(コミック版ではありますが。。。)

小学生からあの「変身」を読む子は、どんな思春期を迎えるんでしょう、、、ちょっと心配ですが、そっと見守りたい気持ちです。

 

こんな本も手元にありました。

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1965年出版。寺山修司20代。「戦後詩 ーユリシーズの不在ー」

「僕は愛される詩人などよりは畏れられる詩人になりたい」と吠えていた頃の著作です。曰く、「〜私の考えでは「弱者の文学」でしかなかった戦後の詩に、最初の「おはよう」を持ち込んだのは谷川俊太郎である」

十分に若く十全に無敵です!

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 今では考えられませんが、奥付には著者の住所が載っています。今はない住所のようでうが、かの寺山修司神田川の辺りで、銭湯に通っていたのでしょうか。

 そしてなんとこの本の見返しには、オヤジの文字で、学校時代の友人の住所がメモされていました。。。こんな本を買った覚えも、読んだ覚えもないのですが、はるか昔の青春時代には、こんな本を小脇に抱えて気取っていたのかもしれません。

 

ふと振り返ると、磐梯山のカレーライスに、雲のスプーンがかぶさっていました。

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腹へっったー、メシメシ!!

 

 

 

雨上がりの朝の風景

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朝方ザーッと雨が降ったのでしょうか、いつもの朝のパトロールに出ると、なんだかMacディスクトップピクチャーのような場面。

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 雑草の中から、今年も「矢羽ススキ」がズンズン伸びてきました。生花を楽しむみなさん、早い者勝ちですよ。

そして、最近姿が見えないなーと思っていた貫禄の先輩は、こんなところでくつろいでおられました。

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それにしても朝のお勤めが終わると、開店準備のオカミ/オヤジを尻目に、なんだか緊張感のない朝寝のこいつ。

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。。。大変な法律が通ってしまった次の朝、緑町ぼちぼち堂はいつも通りのようです。

  それでも世の老若男女諸君。ちゃんと勉強して、世界を自分の目で見る力をつけにゃあかんよ。というわけで、まずはチャチャッと気軽にお勉強できる新書のご紹介です。

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理系文系取り揃え、いずれも2、3時間で読める新書/ブルーバックスをどうぞ!!

梅雨入り間近

去年の同日のブログを振り返ると、去年の会津は6月15日に入梅していました。

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これは、昨日の雲の様子ですが、すごい質感

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雨雲を夏の雲が、一生懸命に防いでいるような風情です。

 

ともあれ、今日の日中は良い天気

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開店準備をしていると、ご近所の年少さんたちが、大冒険と銘打って、はるばる「ぼちぼち堂」まで訪ねて来てくれました。

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さっそく、絵本の読み聞かせ大会のはじまりはじまり。。。

 

今日は、嬉しいことがもう一つ。

なんちゃって古本屋ではありますが、詩の本なんかも少しだけ並べているのですが、そこから1冊お買い求めがありました。

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それも「天野忠」。。。なんとお目の高いお客様  ぼちぼち堂もなんだか少し、格調高くなったようです。

 

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さて今日の、優しい夕暮れ

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明日もぼちぼち堂 格調高くお待ちしてまっせ ^皿^

 

 

 

芦ノ牧温泉独り占め

月曜/火曜は、ぼちぼち堂おやすみです。

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久しぶりに、芦ノ牧温泉有名宿の浴場独り占めだーい ^^/

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大川の渓谷が見下ろせる、緑濃い露天風呂も独り占め。

週初、重い足を引きずって仕事に精出しているであろう、世の中の真面目な仕事人の皆さんの苦労に思いを馳せながら(嘘)、低温サウナで爆睡。

 

先週は、思いの外巣立った本が多かったので、この夜はせっせと品出しを始めました。

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こんな感じのラインアップ。

垂涎(?)のその一部をご紹介。

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紅テント/状況劇場/唐組の唐十郎

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サイケデリック」(死語?)という言葉を思い出します。式貴士

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筑摩のエッセイコレクション6冊揃いは売れちゃいましたが、こんなのも隠してありました。田中小実昌

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深沢七郎にしては、ちょっと素直すぎる本のようですが、、、

そして、きわめつけはこの本

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執筆者がすごい「青春遊泳ノート」

 深沢七郎

 唐十郎

 嵐山光三郎

 石堂淑朗

 竹中労

 浅川マキ  !!!

 

今日もお休みのぼちぼち堂。店の前の道路が整備されたせいか、店の前は若い(平均年齢6歳ぐらい)自転車暴走族が補助輪の音を響かせ、ゴロゴロとかしましい。

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人生色々ありますが、明日からまたぼちぼち行きまっしょ!!

忘れることは、悪いことばかりじゃない。。。

ちょっと友人に褒められたので、この土日の夕暮れやお月さまの写真。

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たそがれ、もちづき、いざよい  いずれもいい日本語の響きです。

日本人だから当たり前かもしれませんが、ストロベリームーンなんて名付け方は、ちょっとしっくりきませんね。

 

今日のご紹介本<その1>

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大森望さんの責任編集、河出文庫「NOVA」10冊揃い

日本SFの巨匠から、若い才能まで10冊に及ぶオール書き下ろしSFコレクションです。

SF嫌いでも、SF好きでも、ロマンス/ミステリー/ホラー/ナンセンス/etc 全てを味わえる素晴らしいアンソロジーです。

今なら、10冊揃いでお買い求めできます。

 

<その2>

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岡本雄一著「ペコロスの母に会いに行く

認知症の母との可笑しくも切ない日々を、漫画とあわゆきのような優しいエッセーで綴った本。

多かれ少なかれ、我々の世代の誰もが直面していることに、寄り添いそっと包んでくれるようです。

今日も空が遊んでます

上空ではどんな風が吹いているのか、今日も空が遊んでます。

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 昼下がり。小学校が早く引けたのか、新顔の子供達がドヤドヤとやってきて、なーんだ何も面白いことがないと、またドヤドヤと帰って行きます。

 ぼちぼち堂の本の宇宙の楽しさには、なかなか気がついてくれないようです。

オヤジはそれでも黙々と本の品出し。今日は絵本中心のエトセトラ。

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ここからの一冊は、長新太

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「まず考えうる最高に過激なものを考えて、それから過激なところを削り取って商品としての絵本にする」という長さんの創作の秘密を垣間見る日記。

こんなヘタウマの絵の奥底には、そんな哲学が潜んでいるのですね。

 

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 自由だ、自由自在だ、何者にもとらわれてはいかん。チョコチョコと、きれいに描こうなんて心は捨てねばならん。青空を手づかみにして、絵具にまぜ、グイグイ描かねばならん。「カワイーッ」なんて言われるようなものを描いてはいかん。とにかく、なにものにもとらわれず裸になって自由にならねばならんーーパンツ1枚になって風邪を引いてしまった。  ー本文より