ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

春分の頃

 はや春分の日をすぎました。春の訪れらしい写真をと迷ったのですが、これが一番それらしい気がして。。。

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高田小林開花堂の三色団子。もちもちしてとても美味しゅうございます。^^/

 

まだ、桜の蕾は固く縮こまっていましたが、

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冷たい風もなんのその、陽の光はゆるゆると体と心をほぐしてくれるようです。

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ちょっと日が差すと、脱走体制に入るこいつも、気持ち良さそうです。

 

さて、また前回の続き。安部公房の本がちょっと揃ったのでご紹介。

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 第四間氷期

 笑う月

 棒になった男

 水中都市

 

 いずれも昭和40年前後の作品。その頃の最先端でありましたが、今でももっと評価されていい作家だと思います。ノーベル賞をもらっていたら違っていたんでしょうなぁー。 装幀や挿画は全て、妻の真知が手がけています。

 

一方これは、未完の遺作「飛ぶ男」

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1993年にフロッピーディスクから発見され、当時としては話題となったそうです。

 

【業務連絡】

 1)3月26日(日)  臨時休業いたします

 2)4月 1日(土)  ランチ時間帯は貸切です(和室で本はOK

 3)お車でお越しの場合、車の下に潜り込んだねこ達にご注意を!!

 4)火の娘(新潮社)見つけました!

 

 

赤い太陽、赤い月

薄雲の奥に、変に赤い太陽

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そういえば、昨日は赤い月だった。

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スマホではよく撮れないとわかってはいるのですが、とても印象的だったので、、、

 

昨日に引き続き、なぜかぼちぼち堂の周りには、猫が集まってきます。

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 赤い太陽と、赤い月が何かの印のように、なにやら秘密の会合が行われようとしているのでしょうか。

 

さて、昨日品出しした本の紹介の続き。今日は、正当(?)古本らしい本2冊。

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 もう今では忘れられた部類の作家でしょうか。小沼丹 読売文学賞の作品集「懐中時計」 野良猫や囲碁を題材とした小説群。文章が秀逸。美本です。

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安部公房箱男

こちらはシュールな長編。不在証明(アリバイ)を手に入れたために、存在証明を喪失してしまった現代人の話。

 

 

春はかしまし、はたまたワクワク

会津若松は不安定な天気。

その中で確実に春の訪れを感じさせるのが、かしましいねこ達。

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朝の散歩で出会った近所の先輩達。揃い踏み。

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平身低頭、そろそろとお近づきになろうとしますが、怖いシャーッが止まりません。

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 こいつだけは、まだ新顔の下っ端らしく、影に控えておりました。

 

一方もうすぐ春休みのぼちぼち堂評論家は、こんな絵を描いて「宇宙に行こう!、アルファケンタウリに行こう!!、大マゼランかっこいい!!!」とオヤジを誘います。

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ジャンボジェットに乗っても数万年はかかるよー というと。ちょっと落胆して、それならぼちぼち堂オヤジは、いけないねー。でも2020年までには光の速度のロケットができるので、自分はいけるかもーと、相対性理論なぞどこ吹く風、ワクワクが止まらないようです。

 

さて、そのワクワクは、いくつになっても大事にしたいもので、こんな本を眺めて、広く美しい宇宙に思いを馳せてはいかがでしょう。

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ついでにこんな本も!!

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宇宙にはあんまり興味のない文科系なあなたには、今週こんな本も出しときます。

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この中で、「ヴォイニッチ写本の謎」はちょっと珍本。原書の全ページが、インターネットで公開されています。

www.huffingtonpost.jp

 

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 2)4月 1日(土)  ランチ時間帯は貸切です(和室で本はOK

 3)お車でお越しの場合、車の下に潜り込んだねこ達にご注意を!!

 

冬に逆戻りの会津若松

昨日今日の会津は、冬に逆戻り。冷たいみぞれがびちょびちょ降っていました。

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これは一昨日の、芦ノ牧温泉から見た山々。

  まだまだ、厳しい様子です。

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これは、今日。ストーブの前から離れないうちの看板娘。

  ねとーっと丸くなって、厳しさのカケラも見えません。

 

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 ねとーっと言えば、先日お客さんから頂いて、初めて食べた「高田納豆」。美味しかったです!!報告!

 

今日は、マーティン・スコセッシ監督によって映画化されて話題の、遠藤周作「沈黙」

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中学、高校の頃、狐狸庵先生やドクトルマンボウ北杜夫)の軽いエッセイを良く読んでいたのですが、ふと、遠藤周作のこの本を読んで、宗教観…というより、神様を信じる人について、重〜い印象を持った覚えがあります。

自分自身は、無宗教。強いて言えば、土着アミニズムみたいなところしかないのですが、もう高齢者の入り口で、また読み返してみたい一冊です。

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昭和41年の発行。強く焼けた箱も、趣あります。

 

3.11関連の本を少し紹介

6年目の日の暮れです。

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 会津のお城では、慰霊の意を込めて光の御柱が催されています。

 

6年前の今日は、東京の端っこで3.11に逢い、出された備蓄食をもそもそ食べたり、トボトボ線路脇を歩いたことが思い出されます。しかしあれだけ声高に叫ばれた節電も今は遠い昔のようです。

今日の夕日も、光の柱を放って鎮魂を表しているようですが、これは核融合の光。でもこの情景を恨む人はいないでしょう。

 

この時期思い出される本を何冊か。。。

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 〜春を恨んでもいいのだろう、自然を人間の方にいっぱい引き寄せて、自然の中に人格か神格を認めて、話しかけることができる相手として遇する、それが人間のやり方であり、それによってこそ無情な自然と対峙できるのだ。〜

 

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〜この生を放り出すことをしたくないのです。だって、生きることは、それ自体が、大いなる喜びであるはずなのですから。〜

 

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さて、これからどう引き受けていくのか、、、苛立ち。。。

 

さりとて、ぼちぼち堂の日常は、いつもに変わらず。。。

道路が良くなったからか、珍しい車がポツンと駐車しておりました。

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「ぼちぼち堂」ついにメジャーデビュー!?

ふと我に返ったように、冬将軍が戻ってきました。

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吹雪いたり、ぼた雪ふわふわだったり不安定な降りようでしたが、立派に積雪。

 

日差しがないとまだまだ寒いですが、一人ぼーっとするのにいい具合な、ゆるゆるした本出しました。

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本日のスープは再入荷です。

 

 さて、メジャーデビューとはちょっぴり大げさですが「ぼちぼち堂」、全国誌に紹介されました。

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 「OZ magagin TRIP」絶景電車の旅という特集の、JR磐越西線「フルーティアふくしま」での、会津若松で寄りたいスポットとしての紹介です。

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 他の名店/老舗に並んで、まだ開店一年にも満たず、ゆるゆるやってるこんなお店をどこで知ったのか、元気な女子が2人で雪の中取材に来てくれました。

 

冬将軍も、気を許すと春の日差しが漏れ出て来る時期。いつものように皆さんをお待ちしとります。

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冬の里山、ほか

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 雪化粧の磐梯山飯豊山系も素晴らしいですが、こんな姿の里山も、ザ・会津盆地といえる懐かしい原風景です。

 

昨日/今日とお休み中、いろいろ所用で出かけたので、写真でぽつぽつ。

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初めて、国の重要文化財に指定されている「熊野神社長床」を見てきました。

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この古めかしい屈強そうな柱は威容、という形容詞がふさわしい。補修の跡さえも立派です。(実際には400年も前の地震で一度倒壊しているそうです)

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昔の職人は」、こんな道具で木を切っていたんでしょうなぁ

 

 

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さても綺麗なカブ。お味噌汁には勿体無いぐらい。

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こちらは近隣猫の三竦みの図。

 

【業務連絡】

◇ひょんなことから、正当古本屋的?黒っぽい本が少し入りました。

 うちにはちょっと似つかわしくないので、棚に並べるかは思案中。ご興味のある方は、オヤジに声がけお願いします。

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白虎隊を生んだ書は状態が悪いですが、他は状態良好です。

 

◇3月26日(日)臨時休業となります

 ご迷惑をおかけしますが、ご了承くださいませ。