ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

最後の一滴

初夏を思わせる日の夕暮れ、夕日の最後の一滴を眺めます

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春が一気に進み、今日は鶴ヶ城の花も開花宣言したようです

 

ぼちぼち堂の近所の、毎年咲いてくれる水仙

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前の日はこんな蕾でしたが、当日の夜にはお月さまに見守られてひっそりと花開き

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もう翌日は、こんなに初々しく健気に咲き誇っています

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季節は巡り、また巡る

 

このところ自分の(ウタ)を胸に抱えて、快活にしぶとく生きている同輩と交差すること多く、今年の春はなんだかいつもに増して感慨深い季節になっています。

 

ある陶工のつぶやくように、そろそろ自分の正体を捕まえる頃合いなのか、(なんちゃって)古本屋のオヤジとしては、貧相な本棚を少しでも捏ねることで、何か立ち上がってくるものなのか。もう夕暮れを過ぎて、夜の帳の中で何が聞こえてくるのか、少なくともその声に聞き耳を立てていきたいものです。

 

そんなおごそかな?気持ちで、日本中の誰かしらにとって大事な本であろう本を、そっと本棚に差し込んでいきましょう。

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水上勉「はなれ瞽女おりん」

篠田正浩の第一回日本アカデミー賞に輝いた同名の映画原作を含む短編集です

単純な線と土の色!! まずは何と言っても、この表紙絵が素敵

 

おりんつながりで、こんな本も

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素九鬼子大地の子守歌」

今調べたら、素さんは2年前に亡くなっていたのですね、、、

これも映画化されていて、おりん役の原田美枝子。そして同じ素原作の「旅の重さ」の高橋洋子なんかはオヤジの青春時代の大事な思い出です。