お客様の引けた午後3時、お母さんからぼちぼち堂出入り禁止(一年に1回位はOKとのこと)になったはずの近所の小学生(即席ラーメン無茶振り小学生)がひょこっと現れました。
「あれは、ぼちぼち堂のおじさんを笑わせようと思って冗談を言ったんだよ」とのこと、オヤジはそんな悲壮な顔で仕事しているんでしょうか?「腹が減っているだけなんだよ」と答えると、表の看板に何やら書いています。
看板の一番下の行。
ぼちぼち堂のおじちゃんが、ちゃんと昼ごはんを食べられるように、ぼちぼち堂のお客様は、これをなんと書いてあるか読めないと入店まかりならぬとのお達しです。
(確かに今日は、珍しく団体のお客様が続けて入店し、昼ごはん抜きでした)
そしてやおら、自分のおやつであった、薄いスライスハムを半分にちぎって、おじちゃんに差し出すのでした。
そもそも到達でさえ困難なぼちぼち堂に、また一つの課題が課せられたわけです。
スライスハムは、薄い涙の味がしました。