今年は春の訪れがいつもより早いようです。
でも8回目の3.11。強く弱く一日中雨が降りしきり、里山の春はまだまだ厳しい表情を見せています。
あの日、オヤジ/オカミはまだ東京の人で、年に一度行われていた防災訓練の成果だったのか、みんなと行儀よく机の下に潜り込み、何を感じていたのか。
その夜、しっかり備蓄してあった缶詰を供されたり、動かない電車を待ちながらテレビから流れるニュース映像をぼーっと眺め続けて、何を考えていたのか。
それがなんであったのか、外に目を向けることもなく、故郷の老母の無事を確かめた後は、ずーっと、ぼーっと頭の片隅のありながらも、まずは目の前の、日常の生活に埋もれていました。
そんな折、ふと手に取ったこの本
中尾ハジメ著「電気じかけの俺たち」
浮かんだイメージは、日本人ひとりひとりが、庭先に除染廃棄物を一つづつ置いて、灯りを抑えた暗い部屋の中で、膝を抱えて座っている…
その後これは!と思った早野龍五も今はバッシングされる人に、、、
今でも目を大きく見開く事が出来ず、自分の頭で思い決めたり、引き受けたり出来ないまま日常が過ぎていきます。
それでも、せめて3.11の日だけでも、恨むのではなく、、、 ただ合掌。