ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

台風一過、憂鬱な夕暮れ。

吹き荒れた台風一過。

夏の終わりの習いとて、お祭りの後だからか、なんだか鬱々とした気持ちを抱えたまま、ちょっとまとわりつく湿気の中、いつもの川べりを散歩。

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夕暮れはいつも惜しげ無く、ドラマチックな姿を見せてくれます。

なんだかこの季節は、明治大正の文士が抱えるような憂鬱が湧いてきます。

 なんだかなー、ぼちぼちいこうと決めてるはずなのになぁ、、、まだまだ煩悩が多すぎるんだなぁー、などとしばし立ち止まって夕暮れに佇むオヤジひとり。

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いくら待っても天使は降りてきそうにないので、今日も本の紹介。

昨日は、西洋の愛書家を紹介しましたが、今日は日本の第一人者 谷沢永一

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2005年 文藝春秋刊「紙つぶて 自作自注最終版」

日本一の「本の本」あるいは「本の本の本」

谷沢永一に噛みつかれたらおしまいと言われる、日本有数の書誌学者の評論を455編集め、自注を付した大作。

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本文941頁、索引を合わせると1000頁になんなんとする大著ですが、それぞれ見開き2ページの文章なので、どこからも読めます。

開高健の盟友であったというだけで、(右翼の変なおじさんとも言われる)この人を尊敬しています。

 

が、今日はこいつは振り向いてくれませんでした。

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