昨日は、緑町のお祭り。
午前中は山車行列。子供達は神妙に、大人達ははしゃぎながら、まだ暑い町を練り歩いておりました。
地方小都市の、その片隅の町内のお祭り。いいお天気に恵まれ、カラーンとのんびりした風情。
今年初参加のぼちぼち堂も、ちゃんと町内に貢献しております。
日が暮れたら、湯川に隣接した公園で盆踊り大会が始まります。
舞台の上では、若い娘たちが会津磐梯山を節回しもよろしく歌っておりますが、ぼちぼちオヤジは警備係ということで、もっぱら自転車整理。
でも、夕暮れの湯川が綺麗です。
低い空には、糸のようにほっそーいお月様。
これから、中秋の名月に向けて姿を変えていくことでしょう。
地方都市の夏祭り、浴衣姿の娘たちからの連想で、もうはるか昔に見た映画を思い出しました。懐かしいATG作品、あれは池袋文芸座地下だったでしょうか。
脚本:寺山修司、監督:東陽一 「サード」
主人公演じる永島敏幸行が、少年鑑別所に向かう車の中から、お祭りに向かう少女の赤い鼻緒を見つめるシーンから始まる映画でした。森下愛子の可憐さと、主人公のサードが相棒のⅡBに向かって言う「走れ、自分の速さで」というセリフは、40年近く経った今でも、オヤジの頭の片隅から離れません。
少年時代を走り抜け、未だにホームにたどり着けないあなたに、オススメの1冊かもしれません。原作の元の題名は「9月の町」でした。
おすすめといえば、昨日。一度来ていただいたお母さんが、来春哲学科を目指すというお子さんを誘ってぼちぼち堂に。ゆっくりお食事と、たまたまご用意できたおやつを食べて熱心に本を見てくれました。
気になっている本がないかとの照会に、「はい、その本ならぼちぼち堂にあります」と答えることの出来た喜び。初めて高校生が本を買ってくれました。
ちょっと皆さん、古本屋っぽいではないですか、静かで濃密な時間の昼下がり。ううう嬉しい限り。
その後の午後は、相変わらずこんな怪獣たちのいるところでもある、変幻自在のぼちぼち堂でありまする。^p^