優しい味の手作り定食屋 「ぼちぼち堂」は「古本屋」でもあります。
まだ営業開始して半月ちょっとですが、本の売れない日はあっても、お任せ定食の出ない日はありません。ろくな宣伝もせず。たどり着くことが難しい立地にありながら、このこと自体も奇跡的なことかもしれませんが、今日は選書について。
オヤジのものぐさもありますが、ぼちぼち堂ではあまりきちっとした本の並べ方をしていません。これは「古本屋は、思いがけ無い本と出会い、自分の読書体験が広がるところ」でありたいと思うからです。
今まで旅立った本は、たまたま面陳(本の背表紙ではなく、表表紙が見えるように陳列する方法)のものが多いのも、ジャケットや題名におっと惹かれて手にとっていただいた結果なのかなと思います。
それでも、本は読みたいけれど、何を読んでいいかわからない。新しいジャンルの本に挑戦したいという方は、ぼちぼち堂の棚をゆっくりと散策してください。
お昼ご飯どきを外せば、ほぼ独り占めできること請け合いです。
ついでに、そのほかの本との出会い方
1)本についての本、書評を読む
今、オヤジイチオシはこれです!
様々なジャンルの本が、見開き1頁で紹介されています。狐=山村修氏の削ぎ落とした文体でありながら、温かい熱が伝わる、これ自身良書です。
2)えいやと本を買っちゃう(手ぬぐい文庫)
文庫本が、手ぬぐいのカバーで隠れていて、何が包まれているかはヒントのみ。もし万が一ハズレの本であったとしても、手ぬぐいは手元に残る。というお得なセットです。
これは、東京の一箱古本市などで有名な「駄々猫さん」選書・作です。
いずれもぼちぼち堂にご用意あります! 本の魅力的な世界があなたを待ってます!!
ちなみに、緑町の片隅のぼちぼち堂を見つけ出し、テーブルについてホッと一息つくことを、「ぼちる」というそうですヨ(by SS)