ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

花粉症の撃退法

冷たい霙まじりの雪が降る日。

 こんな天気でも花粉症の症状は増すばかり。今年は自然豊かな環境に引っ越したので、薬を控えていたのですが、大間違いだったようです。

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 狭いところで粉塵にまみれて木肌のサンドがけ、夕食に大辛のカレーを食べた後は、大好きなロイズのチョコレートをちびちび。

 逆療法のつもりなんですが、症状は一進一退。やはりこんな日は大人しく読書でもしているのが正解のようです。

 

 机の上にある「フクシマの正義」。著者の開沼博の活動記録のようなものですが、なかなか読み進めることができません。まずは「フクシマ」のカタカナに違和感を感じてしまいます。2012年の時代に編集者のつけた書名なので致し方ないのかなぁー。

 前に紹介した、「知ろうとすること」早野龍五の新書はすらすら読めたのに。。。

もう少し時間をかけて読む必要がありそうです。

 

と言うことでぼちぼち堂らしく、もう少し柔らかく、同じ東京大学の(無試験入学で途中退学ですが)田中小実昌の「ないものの存在」

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 哲学小説らしいですが、昼間は路線バスに乗ってぶらぶらし、夜は新宿ゴールデン街でちびちび酒を飲んでいるオッチャン、通称コミさんのつぶやき小説です。この田中小実昌の本は古本の世界では人気が高く、結構な高値がついております。

 こんなおっちゃんとなら、居酒屋のカウンターでテツガクやストリップショーのお話など聞きながら、エイヒレにマヨネーズたっぷりで日本酒など飲んでみたいと思わせるそんな雰囲気の作家です。

 ああそういえば、先日紹介したクラフト・エヴィング商會にも、同じような題名の本がありますね。

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 こちらは、オヤジ居酒屋の猥雑な雰囲気はちょっとと言う方にオススメ。

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 『一筋縄では、ぐっと解決することはできません。「一筋縄ではいかない」が正しい文法』  なんだそうです。花粉症のロマンチックな字面と症状の関係に似てますな。。。