ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

春を恨んだりはしない

春が来たと思われる、うららかな一日でした。

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黄色い花が咲き出すと、本当にそれが実感されます

時勢柄か、おばあちゃんとそのおまごさんというラインアップがぽちぽちのぼちぼち堂でしたが、暇に任せて何度も河原の偵察

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刻々と変わる空の表情に春を感じるオヤジです

 

  またやって来たからといって
  春を恨んだりはしない
  例年のように自分の義務を
  果たしているからといって
  春を責めたりはしない
  わかっている わたしがいくら悲しくても
  そのせいで緑の萌えるのが止まったりはしないと

 

3.11に続き、またこんな春になってしまいましたが、やはり春を恨んだりしない

昨日の朝はこんな感じだったのに、自然は自分のリズムで表情を変えていきます。

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今日は、一年に一度あるかどうか、受験を終えたと思しき高校生男子がグループで来訪

奥の座敷で、何もオーダせずに馬鹿話をしているかと思ったら、帰り際にそれぞれ差し出した本は

 「田園の憂鬱」

 「風立ちぬ

 「裸のランチ」  。。。

 

いいぞ、いいぞ、まだ会津にも本読みの青少年はいるのだ!と思ったものでした。

 

今日の紹介本は、なぜか少年時代の密かな一人遊びを思い出す、阿佐田哲也の本

「外伝 麻雀放浪記

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今の大学生は、麻雀にうつつを抜かすこともないんだろうなぁー

身の回だけ

決してウィルスを過度に恐れているわけではありませんが、先週はちょっと忙しく、キャパオーバーのランチ予約などもあったので、ほとんど外界との接触なく、身の周りの写真だけ。

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外出は、休日にラーメン食べに行ったのと、税務申告ぐらい。

1ヶ月延長になったとはいえ、例年の特設会場最終日なのに、いつもごった返すアピオスペースは人もまばらで、逆にびっくり。

 

世の騒ぎとは裏腹に、ぼちぼち堂では、いつも静かに時間が流れているのですが(いつも来る子供たちも外出を止められているんでしょうか、とんと姿が見えません)、騒がしい事件が一つ。

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ぼちぼち堂史上2度目のバラバラ事件が発生してしまいました。

まぁこのオヤジ、月に一度は、ガラガラドッシャンをやらかして、世の無常を噛み締めているわけですがネ。

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、、、遠い目。。。

 

今日の本の紹介も、手元にあった本

大好きな開高健「一言半句の戦場」

  全集/単行本未収録の作品集です

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開高健が逝ってはや30年、この言葉を残した谷沢永一も3.11を見ずして、開高の元に出かけてしまっています。

もう、昭和は遠くなってしまいました。

春の表情

【業務連絡】3月15日(日)は、ランチタイム貸切です

      13:30ごろから、喫茶/古本のご利用でお待ちしております。

 

昨日の夕暮れ

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ほぼ同じ地点での今日の夕暮れ

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両日に挟まれた、近所の夜の公園

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それぞれの表情が面白い

 

面白いことといえば、こんな光景に出会いました

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腕を組んだおじさんの、左下と右上に猫の姿

実はもう一匹隠れていて、このおじさんは三匹引き連れて散歩をしている様なんです

猫たちは、力一杯走り回りながらも付かず離れず、おじさんとともにゆるゆる夕暮れの川べり、茂みを楽しんでいる様でした。

 

うーん素晴らしい

かくいうオヤジ、秘密調査員一匹でも、ハラハラドキドキのパトロール行なのですが、まだまだ修行が足りない様です。

 

さて、今日は雑誌の紹介

1970年代に創刊された、工作舎の記念碑的雑誌、

宗教から科学、現代思想、音楽、宇宙、文学、歴史など実に幅広いトピックを扱った何とも形容しがたい、その名も「遊」

ぼちぼち堂に、この6冊 鎮座しとります。

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春宵月暈

昨日、満月間近の月暈

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ちょっと薄いですが、かすかに丸く白虹がわかりますか。

 

昨日のぼちぼち堂おやすみの日は、一日春うらら。午前中は半日秘密調査員が張り切ってパトロールに精出していたので、お付き合い。

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飯豊、春の小川、ふぐり とご近所の月並みな写真ですが、春の匂いがいっぱいです。

 

こいつは、力余って今日も大草原のライオンの待ち伏せ、高い木の上の鷹の展望に精出しております!?

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今日もちょっとだけ児童向けの本品出し

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ちなみに、ぼちぼち堂の今の子供向け?棚はこんな感じです

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エンデ多めです

 

そういえば、別役実さんの訃報をあひりました

淋しいおさかな」など、うちでも多くの本が旅立って行きましたが、また集めてプチ特集したいな。

 

今日はしとしと春の雨「雨が空から降ればーぁ🎶…」

啓蟄のなごり雪

昨日の晩、すごい風、吹雪だったようです

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朝起きたら、こんな感じ。 なごり雪と考えると大したもんですが、 日中には瞬く間に消えてしまいました。

夜月を眺めていたら、雲の流れがすごい。季節が変わろうとしているんですね

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さて、是快適な感染の広がりで、いろいろなところに影響が出ています、

今日のお客様のご家族も、勤務先から「朝体温を測ってから出勤のこと」とお達しが出て、うん10年前の水銀体温計では心もとないと、慌てて体温計を求めに行ったら、売り切れとのこと。

ぼちぼち堂も零細ながら人の出がどうなるかちょっと心配

そもそも、ぼちぼちしか来客はないのですが、今のところは通常とあまり変わらない感じですが、そういえば児童生徒やその親御さんの姿が見られなくなったような、、、

 家に閉じ込められているのでしょうか? 子ども向けの本を少しづつ出そうと思うのですが、普段もなかなか動かない児童書、どうなるものかと思案してます。

 

こんなのはどうでしょう

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毎日だるくて、つまんなくて、うんざりしていて、「ぐれたい。悪いことをかたっぱしからやりたい」と目論んでいる10歳の少女の切ない冒険譚

ヴィクター・ロダート著「マチルダの小さな宇宙」

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子どものように純真で無垢な心ゆえに、悪いおじさんを演じてしまった、野坂昭之のエッセイ集

 

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そして、子どもの願いや夢と大人の現実世界との戦いを描いて、児童文学としても、大人向けの風刺文学としても読める名作 ヤヌシュ・コルチャック著「子どものための美しい国

今は忍耐。。。か?

休みにかこつけて、テレビの国会中継やいわゆる情報番組を横目で見ていると、あたまの痛くなるばかり。

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医療関係、教育/保育関係などの方々のご負担は如何許りと察せられますが、今の一般人類は大騒ぎしてちり紙など買い占めず、じっと静かに「忍耐」でしょうか。

思えば野口先生も伝染病にその命を捧げた人でした。

 

世の中が、なんとなく殺伐としてしているようなので、今日はあえてノーテンキな話題

 

最近の我が家の秘密調査員、春の訪れを待ちきれず、最近すこぶる活動的

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草むらでライオンの待ち伏せか?

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はたまた木のてっぺんで、鷹の睥睨(この後降りられずに助けられたのは内緒です)

 

あまり警戒なしに外を動き回ると、ウィルスにやられるぞ!っと脅かすと

太陽に向けて喉を満開にし、殺菌をして見せています。

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以上 たわいのない日常です。

 

今日のご紹介は、古本くさい古本の本のご紹介

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1995年 夏目書房 梶山季之著「せどり男爵数奇譚

古本猛者は、 数奇譚 を「さっきだん」と読むのだそうだと、これも古本界の大物、出久根達郎が、この道のアリジゴクは深いですぞーっと軽妙な解説をしております。

 

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写真ボケボケですが、早く春よこい、早くこい ですな。

おこもりして、、、

 今年は暴れなかった冬将軍が、最後のあがきをしているようなこの頃の天気

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これは昨日の夕暮れですが、夕日を背景に、よーく見ると雪が舞っています。

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ゴミみたいなのは雪です。

吹雪いたり、日が照ったり、風は流石に冷たいですが、今年はとうとう根雪にならずに春を迎えそうな気配。

さてさて、マスクどころかトイレットペーパーも無くなるような騒ぎの世の中、テレビのいわゆる情報番組も、煽っているとしか思えない報道の仕方。

ぼちぼち堂はなぜかこの週末、お食事の予約が殺到しているのですが、今後はいつ「不要不急の外出の自粛」となるか、わからない情勢です。

 

そう、こんな時はお気に入りや積ん読のままの本を抱えて、おこもりを決め込むのもいいかもしれませんね。

ぼちぼち堂でも少しづつ、マニアック(?)な本品出ししてます。

ランチタイムのお客様が引けた後でも、ゆっくりと新しい本に出会ってはいかが?

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この中の一冊。おこもりそのもののような荒俣さんの「屋根裏の読書虫」には、21世紀に残したい20世紀の奇書10冊という紹介があって、その劈頭が「全宇宙誌」

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ぼちぼち堂では、こんな本も見たり触ったり、当然お買い求めできまっせ!