ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

吹雪いています。

 ぼちぼち堂、東西南北全ての窓に雪が張り付いています。    

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朝一番、がんばって除雪しても、すぐにこの通り。

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まあ、諦めて、暖かい部屋で焼き芋など食べて、好きな本をパラパラが正しい生活というものです。🍠

 

今日の本のご紹介はこの人

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同時代の、村上春樹中上健次と並び称される作家 佐藤泰志

同じく1960年代後半に青春を送ったこれら3人の中でも、恵まれない苦しい作家生活を送ったこの人。

村上のような清潔な軽みでもなく、中上のように深く神話の高みに登るでもなく、芥川賞の候補に5回もなりながら、受賞を果たせず41歳の若さで自死を選んだこの作家。

この本の刊行により再評価され、立て続けに映画化、文庫の発刊に繋がった、記念碑的な1冊です。

クレイン刊「佐藤泰志作品集」 今はなかなか読めない作品やエッセイなども収録。

 

村上はどうも都会的すぎて鼻につくる、中上はあまりに土臭すぎると感じているあなた、地方中堅都市での普通青春時代の、煌めきとざらつきが、自分自身の青春時代の感情に強く寄り添ってきます。

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まずはお試しの方は、文庫本、各種在庫あります。

 

 そして古本屋ぼちぼち堂、残念ながら村上春樹はあんまりありませんが、中上健次は各種取り揃えてありますよ。

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