ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

冬のはじまり

遠く猫魔ヶ岳は、もうすっかり冬景色です。

ぼちぼち堂お休みの今日、やっと新蕎麦を食べに出て、満足した後の一枚。

後ろの磐梯山は、雪雲に隠れていますが、猪苗代のスキー場では、もう明日にはスキー場開きが行なわれる、との便りが届きました。

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これからの冬の始まりを告げる、いつもの夕暮れ

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鋭く冷たいお月さまも、冬の始まりのラッパを吹いているようです。

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雪掻きの前に、冬の楽しみを拾い集めておかなくてはね。

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ぼちぼち堂周りにも、ちょっとだけ初雪  ウチの調査員もおっかなびっくり。

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今日は、物悲しい冬の始まりにピッタリするようなこんな本

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47歳の若さで寺山修司がなくなった翌年、三笠書房から復刻された、寺山修司の30歳での自叙伝(もっとも、寺山自身は自叙伝を書くのに早すぎることも遅過ぎることもないと嘯いていたようですが、、、)

青森の三沢で生まれた寺山が、永遠の隠れんぼ鬼を演じながら、むさぼるように本を読んで、自分の飛び抜けた感覚/感性を育んでいった軌跡のわかる、断片集です。

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寺山の本にしては珍しくも瀟酒な栗津潔の装丁、後書きを書いている九条今日子の想いがほのぼのと感じられます。

 

  一本の樹にも

  ながれている血がある

  そこでは血は立ったまま眠っている