ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

シンギュラリティ

 ニュースでは、グーグルの開発したAIが、囲碁の欧州チャンピオンに5連勝したのだとか。もうすでにチェスではコンピューターの方が強くて、囲碁こそが人間の優秀さを証明する最後の砦だと言われていたのに。今世紀中に来ると予測されているシンギュラリティはもうすぐ目の前のことなのかなぁ。

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 芦ノ牧温泉「大河荘」のだぁーれもいない露天風呂で、ボサボサ落ちてくる雪の中、そんなことをぼーっと思っていました。

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 ここは格式ある旅館で、日帰り温泉の料金も通常の3倍ぐらいします。そのせいか、いわゆる普段使いのおっちゃんたちの姿もなく、広くて清潔な施設をほぼ独り占め状態。自慢のピンクソルトサウナ(低温の石を敷いたサウナ)では、昼寝までしてしまいました。

 シンギュラリティはSFでは良く取り上げられる題材。手元に出ている本では、円城塔「Self‐Reference ENGINE」

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 「道化師の蝶」で芥川賞を取っていますが、「芥川賞選考の際に評価された点を説明すること自体が難しい小説」と評されるように、前衛的な作風で、オヤジは「後藤さんのところ」を読んで以来、積ん読状態です。

 この本も、どこで手に入れたのか。今見たらサインつきでした。

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 さて、いつシンギュラリティポイントが来るにしても、平日の午後、アホな妄想をしながら雪見風呂に浸かる背徳的喜びは、コンピューターにはわからんでしょうなぁ〜。