ぼちぼち堂

会津の片隅で、古本屋オヤジと定食屋オカミになりたい夫婦もんの徒然

雨の休日 無上のシアワセ

午後から雨降りの休日

こんな時に大切に読もうと思っていた本を手に取る、無常のシアワセ。

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伝説の幻想作家、8年ぶりとなる連作長編小説。 

       山尾悠子「飛ぶ孔雀」

ラピスラズリ」を読んでから、この作家の紡ぎ出す物語、世界の凄みが忘れられません。

がしかし、いざ肩に力を入れて読み始めたら、、、いつの間に、ことん。

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暑さも遠のき、休日のお昼寝もまたこれシアワセの極地也!

 

さて真面目な?読書好きに、稽古堂(会津図書館)から素敵なお知らせ。

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第二回 本の夜会 10月7日(日)18:30〜20:00

今回は、ぼちぼち堂のお客様の意見が取り入れられ、中学生以上のかた参加可能です。

夜の図書館で、ゆっくり本のお話をするなんて、ちょっとワクワクな体験を、あなたもいかがでしょう。

 

心に栄養とともにお腹もいっぱい、ということで、ぼちぼち堂の最近のお任せ定食ラインアップもついでにご紹介です。

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空がだんだんと高くなっていく

暦の上では明日は「白露」

 日本列島は西で北でと大変なことになっていますが、ここ会津では何事もなかったように、空が段々と高くなってきています。

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お昼時をすぎると(日によってはお昼時にも)、何時ものようにぼちぼち堂にはゆっくりと時間が流れていきます。

オヤジは秘密調査員の真剣な隠密行動におつきあいしながら、空を眺めるばかり。

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この真剣な眼!。それにしても今年はバッタやトンボが少ない。

そのうち飽きてしまったのか、オヤジの椅子を占領して、空の観察を続けます。

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オヤジは今日も本の整理。

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幼児と子供の橋渡しをするこんな本たち。

ぼちぼち堂でも少年/少女向けの本は、なかなか手に取ってもらえません。

この辺が、今の子供たちの「本離れ」の生まれるところ。まぁ今の子供の置かれている環境というものもあるのでしょう、、、それでも入り口の門はいつも開けとくよ。

 

上の「あおい目のこねこ」のイメージに似ている花

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自然の作る色には、いつも感心してしまいます。

 

さて、すでに本好きにどっぷりつかった(数少ない?)大人たちには、こんな書評本/装幀本なんかがお気に入りでしょうか。

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「自分が好きだからといって、自分の恋人を他人に勧める人はいないでしょ」

養老さんのけだし名言

 

 

台風一過、憂鬱な夕暮れ。

吹き荒れた台風一過。

夏の終わりの習いとて、お祭りの後だからか、なんだか鬱々とした気持ちを抱えたまま、ちょっとまとわりつく湿気の中、いつもの川べりを散歩。

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夕暮れはいつも惜しげ無く、ドラマチックな姿を見せてくれます。

なんだかこの季節は、明治大正の文士が抱えるような憂鬱が湧いてきます。

 なんだかなー、ぼちぼちいこうと決めてるはずなのになぁ、、、まだまだ煩悩が多すぎるんだなぁー、などとしばし立ち止まって夕暮れに佇むオヤジひとり。

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いくら待っても天使は降りてきそうにないので、今日も本の紹介。

昨日は、西洋の愛書家を紹介しましたが、今日は日本の第一人者 谷沢永一

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2005年 文藝春秋刊「紙つぶて 自作自注最終版」

日本一の「本の本」あるいは「本の本の本」

谷沢永一に噛みつかれたらおしまいと言われる、日本有数の書誌学者の評論を455編集め、自注を付した大作。

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本文941頁、索引を合わせると1000頁になんなんとする大著ですが、それぞれ見開き2ページの文章なので、どこからも読めます。

開高健の盟友であったというだけで、(右翼の変なおじさんとも言われる)この人を尊敬しています。

 

が、今日はこいつは振り向いてくれませんでした。

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みどり祭り無事終了

この日曜は、夏の終わり恒例「みどり祭り」でした。

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町内のお祭りですが、みんなが協力していつものように盆踊り。

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オヤジも例年のごとく、怖い防犯係として参加しましたが、テンション高い子供たちの鬼ごっこについていけず、一人も捕まえることができませんでした。残念^^;

そして、なんと今年は開通なった道路のおかげで、このぼちぼち堂の前を神輿が練り歩いてくれました。

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この通り、子供達は余裕綽々

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一方の大人たちは汗だくです。

早くビールは飲みたいっ!!という声が聞こえて来そう。

何はともあれ、なんだか「めでたいめでたい」気持ちになりました。

 

今日の紹介本は、本好きにはたまらないこの一冊

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2010年、阪急コミュニケーションズ刊 

      「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」

 

老練にして、碩学

薔薇の名前」「フーコーの振り子」などで有名な、記号学ウンベルト・エーコ、「昼顔」などの脚本を手がけた、俳優でもあるジャン=クロード・カリエール 二人の対話で構成されたこの本は、スゴイの一言。

思わず振り返る本の存在感。

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文字通り本を愛玩するお二人の楽しいエピソードも満載です。

 

 それにしても、台風の余波 風がすごい。またぼちぼち堂の暖簾が心配。

 みなさん、大丈夫でしたか?

 

 

7年めのサイナン?

雨が降ったり止んだり。真夜中には文字通り落雷の切り裂く音で目が覚めてしまった、平成最後の8月の終わりの日でした。

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今年の夏はなんだか、セミやバッタの出現が少なかったような気がしませんか?ついでに蚊の飛来も少なくありがたかったですがね。

 セミが少ないのは、地上に出ようと準備している時期にゲリラ豪雨に見舞われ、地表近くで溺れてしまうからだ、という説があります。7年も準備していたのに、と考えるとちょっとやるせない。。。一方で、あの7年前の大災害が原因だ!という人も。

それはもっと恐ろしい。

 

かわりになのかどうか、この夏の終わりはアマガエルの姿を多く見ます。

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手足がめごい。

 

 うちの秘密調査員も雨で外に行けず、シブシブ本棚掃除などを手伝っております。

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うそ、大嘘 ^皿^

 

さて今日は、暑いさなか「古本屋ぼちぼち堂」から旅立った本たちの振り返り。

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今回も絵本多めでしたが、夏休みに纏め読みするのだ!と「怪奇探偵小説傑作選」全5冊セットをどどーんと大人買い、オヤジ思わず嬉し涙。。。?

そういえば夏休みのはじめ、読書感想文用の本を迷いに迷って、結局何も買えなかった中学生さんはどうしてんだろうか???

 

 はて、さて、いずれにしても、平成最後の夏も終わりです。明日から9月!!

いつものように単行本など品出ししております。

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晩夏の夕暮れ時

       晩夏    少し重たくて、文字も語感もとても素敵な日本語です。

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目をこらすと、稲穂が実り始め。

この猛暑/少雨の影響はシロウトのオヤジにはよくわかりませんが、すでに頭を垂れさせています。

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 今年も美味しいお米が取れますように。

 

今日は、山形/川西町のフレンドリープラザさんから「Book!Book!Okitama 2018」

のパンフレットが届きました。

=華麗(カレー)なるファイナル=と銘打って、B4/8ページにわたる大作!!開催期間もどどーんと二週間に渡り、様々なイベントが企画されています。すごい!

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そして最終日を飾る一箱古本市

今年も南陀楼綾繁さんがいらっしゃるようですよ!

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◼️ Book! Book! Okitama

◼️期間  9月22日(土) 〜 10月7日(日)

◼️場所  置賜地域各所(メイン会場:川西町フレンドリープラザ)

カレーにまつわるWSや南陀楼綾繁さんのトークショー、金井真紀さんのイラスト展など、内容盛りだくさんです。

10月7日はメインイベントの「一箱古本市」。 そして10月8日(月・祝)はBook!Book! Aizu へのはしご参加なんかいかがでしょう。

 

今日のぼちぼち堂は、絵本を少し追加

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こどものとも、かがくのとも傑作選など。

森枝卓士「手で食べる?」は再入荷。「おおふじひっこし大作戦」なんかも読み応えあります。

 

外国の絵本たちも少しずつ。

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三度めの夏、平成最後の夏。

 暑かった8月最後の日曜日がすぎ、ようやく峠は越したかなぁーと、雲間に見え隠れする満月を眺めながら夕涼み。

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 いい時間です。   夏休みはなかったですが、夏休みの宿題に悩まされることもなく、夕涼み。そういえばあれほど騒いでいた子供達も、最後の追い込みか、夏休み最終日の今日は全く姿を見せず、ちょと涼しい風に吹かれて、こいつも伸び伸び気持ち良さそう。

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そう、こんな風に自然を受け入れ、ありのまま感じて楽しむのがいいんだよとそんなことを教えてくれる姿です。

 

…そういえばもういつの間に、この街に移り住んではや3回目の夏の終わりの始まりを迎えています。

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このお祭りも3回目。着々と準備が進んでいるようです。

オヤジはいつものように、不良少年少女の取り締まり係(?)で参加予定。

 

さて、今日の紹介本。

夏の終わりに、こんなの出しました。

おどろおどろの短編集 出版芸術社から刊行中の「ふしぎ文学館」

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もうすでに50冊ぐらい刊行されているようですが、その約半分が揃っています。

恐怖/奇想小説の重鎮に混じって、曽野綾子なんかの名前も見えますね。